【リレー小説】スカイハイ転生学園！～イースター編～ (ページ41)

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肥大した【ハチ】ページ41

土御門先生の式神である女神・天后さんとのタマゴをかけたバトルが始まった。
天后さんがクククッと笑い、
　「こっちから行かせてもらうよ！」
といった。
何属性だ？あたりの空気が張り詰めた緊迫に溺れていく。
何が来るんだろう？と天后さんを怪しむかのような目で見ていると、天后さんが「はい、これで完了！」と言って笑った。
うん…？何か起こった？なんにも音とか、全然してないし…。なにが起こったの？
と首を傾げて辺りをキョロキョロ見回していると、足元が妙に冷たいことに気付いた。
何故冷たいかを探るべく、目線を足元にやる。
　「！」
私は床一面に広がっている光景を見て驚いてかっと目を見開いた。
水が、床一面に張られている？
そうか、天后さんは水属性だったんだ。でも、床に水が出現する程度。
なら、余裕じゃん！この勝負もらったんじゃない？
と思っていると。
ザブリ、と水の音がした。
え、なに？
慌てて振り向くと、天后さんがにやりと頬に笑みをたたえたまま、右手をすうっと円でも描くかのように動かした。
なんと私の目の前に、大きな波が現れていたのだ。
え、え、ちょっと待って！何が起こってるの？
とりあえず、なにか攻撃が出来れば！
私はポケットからカタストロフィレーザーを取りだし、天后さんの右手めがけ引き金を引いた。
バシュッ！バッシャーン！
二つの音が混ざり合って、やがて静けさが訪れた。
私のカタストロフィレーザーが放った光線は波に飲まれ、相殺されていた。
唖然としていると、天后さんがククっと笑った。
その次の瞬間、水面から水の触手が出現し、私めがけて一直線に飛んできた。
これじゃだめだ！
私は照準を触手に合わせ、触手を撃ち抜いた。銃声と水音がワンセットになって響く。
照準がピタリと合ったようで、触手は根元から千切れ、吹き飛んで行った。
でも、触手は次々と生えて来る。
これじゃ、きりがない。そもそも、床一面の水をどうにかするしかないじゃないか。
でも、水属性の魔法に火属性だと、威力が半減する。
なら、こうすれば。
私は両手を頭の上にやって、手のひらの上に炎をためていく。
そして、このまま…。
炎を水に向かって投げつけた。
炎が水とぶつかり合って、炎が勝った。そして水が蒸発していく。
　「なんだい、これ！」
天后さんが目を丸くして、腰を抜かす。
土御門先生がにっこり笑って言った。
　「はい、ハチさんの勝ちですね！」