【リレー小説】スカイハイ転生学園！～イースター編～ (ページ2)

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ばさり、と音を立てて書類を教壇に置く。
その音に驚いた部員が、こちらに視線をやった。
一気に視線がこちらに集中し、若干緊張するわけないじゃん！
あたし、こういうのは慣れっこなんだよね。
あたしはすう、と息を小さく吸ってから、バン！と後ろの黒板を叩いた。
何故叩いたかは自分でも意味不明である。
教頭先生みたいな聞いた人々の胸を打つ演説が出来るかどうか判んないけど、やってみるしかない！
　「はい、春ですね。さあなんの時期だ！」
ヘイ、大和！と、今日もむっつり黙っている部員・大和に問いを投げかけた。
大和は窓の方を向きながら、「イースター」とぼそりといった。
さすが沖田総司の生まれ変わりオーラが半端ないね。
　「ご名答！」
と言うと、大和が「このくらい一年でも出来る」といった。
いつも通り、頑固だなぁ。
まあ、そこがいいところなんだけどね。
　「まあという訳で、皆様ご存知イースター！我らがスカイハイ転生学園では、毎年イベントをやっておりますね」
そこでだ！と言って教壇をダンッ！と右手の拳で叩いた。
　「あの、とりあえず企画書配って欲しいのですが…」
と、綺麗だがとても冷静な声が響いた。
声の主は部員であり、クレオパトラ７世の生まれ変わりでもあり、猫寺美姫というぴったりな名前を持つ女子生徒・猫寺美姫だ。(結論、美姫なんだけどね)
彼女の冷静な声で、あたしははっと我に返った。
あぶね、気づいたらめっちゃ熱中してました。
　「ごめん。今から配るね」
　「ええ、有難うございます」
あたしは美姫にごめんよと両手を合わせて軽く一礼してから、書類を手に取った。
そして一セット５枚の企画書を配っていく。
配り終えてからあたしは教壇に戻った。
話を続ける前に、全員にいきわたっているかどうか目で確認。
うん、みんな持ってるね。
　「うん、イースターはこういうのでいいと思うな」
鶸斗が視線を企画書(おそらく三ページ目)に目線を落としたまま言った。
他の部員も、
　「いいんじゃねーか？」
　「これなら皆さんに喜んでもらえること間違いなしです！」
　「予想の斜め上をいったわね…」
　「いいと思う！」
と各々頷いた。
あたしはよし、と拳を密かに握り、
　「なら良かった！じゃああとは生徒会と合流だね！頑張っていこう！」
とあたしは先ほど握っていた拳を高々と天井に向けて突き上げた。
　「「「「「おー！」」」」」