89話 小さなぬくもり ページ43
あれからとうやってアジトに戻って来たのか、正直よく分からない。
でも、気が付いたらベッドの上だった。
フラ「ようやく起きましたかー？もうすぐ昼ですよー？」
起きて早々フランの声が耳に入ってくる。
貴方「悪い悪い。お前、朝食は一人で食べられたのか？」
フラ「あたりまえですー。ベルさんの分も作っといたので早く食べてくださーい。」
リンゴがなんとなく萎びているのを見ると、これは多分朝食作る途中に何かあったな。
皿を割ったとか？
まぁ、今はそんくれーじゃ怒る気にもならないけどな。
貴方「さんきゅー。じゃあ貰うとするか…」
そう言ってヨロヨロと立ち上がり、テーブルまでやって来る。
フラ「本当に大丈夫ですかー？一昨日大怪我して帰ってきたばっかなのに何で昨日あんな所で寝てたんですかー？」
は？
あんな所？
フラ「もしかして覚えてないんですか？昨日あまりにベルさんが帰って来ないからミーも探しに行ったんですよ。そしたらベルさん、公園のベンチみたいな所で寝ててー、ミー頑張って連れて帰ってきたんですよー？」
…左様でしたか。
そんな所で寝ていたとは。
全く記憶には無いが…
貴方「…ありがとな、フラン。そんなに小さいのに私を運ぶの大変だったろう。」
フラ「そんなことないですー。それに運ぶのにはミーの幻覚たちにも手伝ってもらいましたから。」
貴方「なるほどなー。」
こんなにやる気のない声しか出さないのに、こいつはなんだかんだで私のことを気にかけてくれている。
根が優しいのだろう。
最初はこんなガキを連れて行くべきではないとか思ってたけど、今はこいつがいないと私がダメかもしれない。
不思議な子供だな。
このリンゴは…
貴方「本当にありがとな、フラン。」
フラ「お礼なんていいですよー！だから今日はこれから夜まで遊んでくださいー。」
貴方「もちろんいいぜ。」
私はそのままフランのご飯を食べると食器を片した。食器が10個くらい無くなっているのは目をつぶろう。
仕方ない仕方ない。
貴方「じゃあフラン、遊びに行くか。」
今は、こいつの存在のお陰で涙が止まっているのに気付いた。
フラ「やっぱり…ミーは貴方には元気でいてほしいですしね。」
小さな小さな声で、フランがそう言っていたのは私の耳には届かなかった。
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フィラン - いつも楽しく読ませてもらっています！途中で主人公の一人称が私になってたのが少し気になってました(笑) (2015年6月10日 23時) (
レス) id: 92b6a6750a (このIDを非表示/違反報告)
ラン - まだ間に合うのならザンザスに一票入れたいです！更新頑張ってください！！ (2015年3月3日 14時) (レス) id: 1e40475473 (このIDを非表示/違反報告)
ピクリン(プロフ) - 皆さんアンケートご協力ありがとうございました！あと5日くらいで締め切ろうと思います！途中経過はフランが1位で、ザンザスが2位です。まさかフランがこんなに人気があるとは思いませんでした笑 感想を書いてくれた皆様、これからも書いていくのでお願いします！ (2015年2月28日 16時) (レス) id: 2a554c6a61 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ依存症★ - 初めまして！！お話、面白いです(´∀`)オチは、フランでお願いします！ 更新頑張ってください！ (2015年2月28日 15時) (レス) id: a703f155f4 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - オチ 、フランに入れますー (2015年2月28日 9時) (レス) id: e13bf30126 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピクリン酸 | 作成日時：2015年2月19日 19時
