82話 流れ出るは王族の血 ページ36
「３分経過しました」
もう五分の一が経過したのか。
少し急いだ方が良いのかもしれない。
貴方「嵐の守護者の使命って知ってる？」
俺は余裕そうな表情を浮かべてあいつにそう語りかける。
貴方「常に攻撃の核となり休むことのない怒濤の嵐
…俺にはできるけどお前にはできないね。」
そう言って挑発する。
怒りは人の冷静さを欠かせる。
このトリックも、冷静に考えればすぐ分かることなのに冷静になれないから分からない。
そうやっている間にも時間は過ぎていく。
俺の投げるナイフは全部獄寺に引き寄せられていく。
これは早めに決めてしまおう。
長引かせても意味がないし、もし今の精神状態であの状態になったら何をするか分からない。
そう思って最後にナイフを投げる。
貴方「バイバイ」
あぁ。
これで、私はまた一人殺すのか…
しかし、そう思った俺の後悔とは裏腹に、奴は俺のトリックに気付いて攻撃を回避した。
そして。
今度はまた、暴風に向かってボムを投げた。
獄寺「果てろ！！！」
最初は単純に馬鹿なだけかと思ったが、あの獄寺がそんなことする訳がない。
…まさか！？
気付いた時には、もう導火線ご火薬に達する直前だった。
貴方「くっ！！」
避けようとしたが、これは…
ドガアアァァァ！！
あぁ。
これはまた、まずいことになった。
自分の血が流れるのを目にする。
ああ。
これは…
いつもそうだ。
その血を見る度に急激に殺意が心の奥から顔を出す。
殺すつもりが無いのに、俺はいつもこの衝動に勝てない。
これが、悪魔の紋章による影響なのだと、なんとなく気付いていた。
しかし、気付いていても止められないものもこの世の中にはたくさんある。
トラウマ…
それを乗り越えない限りこの紋章はいつまでも俺の精神を蝕むのだろう。
そこから、俺の意識は途切れた。
ーーーーーーーーーー
次の回では戦闘終了直前まで急に進んでいますが、その間の過程は原作通りです。
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フィラン - いつも楽しく読ませてもらっています！途中で主人公の一人称が私になってたのが少し気になってました(笑) (2015年6月10日 23時) (
レス) id: 92b6a6750a (このIDを非表示/違反報告)
ラン - まだ間に合うのならザンザスに一票入れたいです！更新頑張ってください！！ (2015年3月3日 14時) (レス) id: 1e40475473 (このIDを非表示/違反報告)
ピクリン(プロフ) - 皆さんアンケートご協力ありがとうございました！あと5日くらいで締め切ろうと思います！途中経過はフランが1位で、ザンザスが2位です。まさかフランがこんなに人気があるとは思いませんでした笑 感想を書いてくれた皆様、これからも書いていくのでお願いします！ (2015年2月28日 16時) (レス) id: 2a554c6a61 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ依存症★ - 初めまして！！お話、面白いです(´∀`)オチは、フランでお願いします！ 更新頑張ってください！ (2015年2月28日 15時) (レス) id: a703f155f4 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - オチ 、フランに入れますー (2015年2月28日 9時) (レス) id: e13bf30126 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピクリン酸 | 作成日時：2015年2月19日 19時
