3話 姫の前に現れし者 ページ5
あれからは必死で逃亡生活だった。
どうやら俺が紋章を持っていることは誰も知らないっぽかったが、王家の生き残りはなんとしても殺さなければならなかったのだろう。
ま、来た追っ手は全員返り討ちにしてやったっけどな！しししっ
貴方「あー、疲れた！」
さすがに一ヶ月間も、ずっと逃亡してりゃ疲れる。
しかし、国連は敵国が俺たちの国に攻め入ったのを知ってからようやく動き出したから追っ手が来なくなるのも時間の問題だろう。
それにしてもここはどこだ？
必死に逃げ続けて隣国にやって来たんだけど…
流石に知らない土地で一人ってのは心細いな。
しかし、どんなに泣き叫んだとしても父も母も、ムカつくけど兄貴も、言うこと聞くメイドや執事たちも、もういない。
誰も頼れない。
「いたぞ！！」
やっべ…もう見つかっちまったか！
少しは休ませて欲しいぜ…
そう思いながら走る。
途中いくつかの店の看板が見えた。
そしてここがイタリアなのだと分かった。
イタリア語は習得しているからなんとかなるはずだ。
そう思いながら追っ手を撒いて、腹ごしらえを終えた後に身を隠せる所を探した。
出来れば人目につかない所がいいな。
そう思いながら路地裏に入り、ゴミ箱の近くに身を潜めて仮眠を取った。
ガタゴトと音がして目が覚めた。
まだ眠いけど、追っ手が来たなら仕方ない。
貴方「しししっ！俺を殺そうなんて、いい度胸じゃん？」
そうつぶやくと、ナイフを構えた。
そして、飛びかかろうとしたら、そこには既に倒された後の敵兵と、そこに佇む一人の影しかいなかった。
貴方「はっ？」
思わず声が出てしまった。
だれだよ、俺の獲物取ったの…
ストレス解消が出来なくてイライラ
しかし、その影の目を見た瞬間に俺はそんな考えも全て吹き飛んだ。
凍てつくような視線の先には赤い色をした血のような目を持つ男がいた。
貴方「かっ、かっこいい……」
男「あぁ？」
貴方「かっけぇーーーー！！！」
俺は追っ手が来てるっていうのを忘れて思わず叫んだ。
そしてそんな声を聞きつけて案の定追っ手はやって来た。
敵「ようやく見つけたぞ！ベルフェゴール！！」
敵兵達は即座に俺を捕まえようとしたが、そう簡単に捕まるほど俺は鈍っちゃいない。
貴方「ししっ！捕まえられるもんなら捕まえてみなー！！」
あー楽しい！
片っ端から追っ手全てを片付けていった。
そんな光景を赤い目をした男はただひたすら見続けた。
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ピクリン(プロフ) - 桜吹雪★さん» 本当だ！！ご指摘ありがとうございます！！ (2015年5月18日 21時) (
レス) id: 2a554c6a61 (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪★(プロフ) - すいません。第四話でプリンス･ザ･リッパーのプリンスがブリンスになってますよ！ (2015年5月17日 22時) (携帯から) (レス) id: 3261f768b7 (このIDを非表示/違反報告)
ピクリン(プロフ) - 在り来たりなんて…！コメント貰えるだけで励みになります！！ありがとうございます！！ (2015年2月12日 17時) (レス) id: 057865812a (このIDを非表示/違反報告)
ろくむ(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！、 （在り来たりなコメントですいません(。>д<)） (2015年2月12日 16時) (レス) id: 0f13d142e3 (このIDを非表示/違反報告)
ピクリン(プロフ) - 夢乃さん、感想ありがとうございます！是非これからも読んでいただけてら幸いです！！ (2015年2月6日 20時) (レス) id: 057865812a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピクリン酸 | 作成日時：2015年1月30日 15時
