14話 クーデターとその後 ページ16
レヴィ「何故貴様が付いていながらそんなことになったのだ！！」
怒りの声を抑えようともしないレヴィの声を聞いていて、俺までイライラしてきた。
スク「わりぃ………」
レヴィ「貴様ぁ！それでもヴァリアーか！！」
そこまで言って殴りかかろうとしたレヴィをルッスーリアが取り押さえる。
ルス「いい加減にしなさい！辛いのは皆同じなのよ！？」
マモ「そうだよ。こんな状況で嘆いても、一銭の金にもなりゃしないよ。」
その通りだ。
騒いでも何も意味がない。
まずは自分たちのこれからを心配しなければならないのに、騒いでなんていられない。
なのに。
何故だか目から涙が止まらなかった。
誰にも見られたくなくて俺は部屋から出なかった。
俺に居場所を与えてくれた人が行方不明でいつ帰ってこられるのか分からない。
それが、たまらなく辛かった。
貴方「うぅぅうぅ！」
声を殺して布団の中で泣いた。
泣いて泣いて、目が腫れたが、前髪が長いからバレないだろう。
マモ「ベル、起きてるかい？」
布団の中でいつのまにか寝ていたらしい。
ドア越しの声で目を覚ました。
貴方「起きてるよ。」
今起きたのだが。
マモ「良かった。これからボンゴレ本部に僕たちの処罰を聴きに行く。幹部である君も一緒に来るんだよ。」
貴方「りょーかい…」
そう言って起き上がると扉を開けてマーモンと共に皆の所へ向かった。
＊＊＊
俺たちに言い渡された処分は任務活動権の剥奪。
本部に言い渡された時のみ、任務へと行くことが出来る。
また、これから一年間は完璧に活動禁止だ。
思った以上に軽かった。
どうやらあのいけ好かない副隊長が根回ししたのだろう。
一人だけクーデターに参加しなかったくせに表面だけはボスに忠誠を誓ってるかのように動くのが気に入らない。
敵なら敵、味方なら味方ではっきりさせてほしい。
まぁ敵だろうと味方だろうと俺はあいつは嫌いなのだが…。
貴方「ねぇ、スクアーロ…ボスは本当に帰ってくるの？」
スク「あぁ。帰ってくる。だからそれまで俺たちはこのヴァリアーを守り続けるんだ。あいつがいつ帰ってきてもいいようになぁ。」
スクアーロのその言葉を聞き、ただひたすら頷いた。
いつか、ボスが帰ってくる時のために俺は今度こそこの場所を守るために強くあろうと願った。
ーーーーーーーーーー
これでようやくベル幼少期編が終わりました…
次からは急に大人になっていますが是非これからも楽しんでいってください。
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ピクリン(プロフ) - 桜吹雪★さん» 本当だ！！ご指摘ありがとうございます！！ (2015年5月18日 21時) (
レス) id: 2a554c6a61 (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪★(プロフ) - すいません。第四話でプリンス･ザ･リッパーのプリンスがブリンスになってますよ！ (2015年5月17日 22時) (携帯から) (レス) id: 3261f768b7 (このIDを非表示/違反報告)
ピクリン(プロフ) - 在り来たりなんて…！コメント貰えるだけで励みになります！！ありがとうございます！！ (2015年2月12日 17時) (レス) id: 057865812a (このIDを非表示/違反報告)
ろくむ(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！、 （在り来たりなコメントですいません(。>д<)） (2015年2月12日 16時) (レス) id: 0f13d142e3 (このIDを非表示/違反報告)
ピクリン(プロフ) - 夢乃さん、感想ありがとうございます！是非これからも読んでいただけてら幸いです！！ (2015年2月6日 20時) (レス) id: 057865812a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピクリン酸 | 作成日時：2015年1月30日 15時
