13話 ゆりかご ページ15
これはゆりかごとよばれる、ボンゴレ史上最悪のクーデターの一部である。
初任務から帰ってきて傷も癒えた頃、ボスの命令は下った。
もちろん、ボスを崇拝しているメンバーたちがその命令に逆らうことなんてするはずがない。
命令は簡単だ。
９代目を殺し、ボンゴレを手に入れる。
それだけだ。
たったそれだけの内容だが、俺でもそれがどんなに大変な事なのか分かった。
失敗すれば恐らく全員………
しかし、俺に居場所をくれたボスの命令に逆らうことなんてする筈がないだろ？
＊＊＊
貴方「今頃ボスとスクアーロは９代目のとこについてるかなー…」
粗方敵を倒し終え、マーモンやルッスーリアやレヴィと合流するために合流地点へと向かう。
その道中、マーモンに会った。
マモ「やあ、ベル。そっちはもう終わったのかい？」
貴方「しししっ、当たり前じゃん？」
俺はマーモンの体を抱えると再び合流地点へと向かった。
合流地点に到着しても、まだ誰もいなかった。
それが、かえって俺を不安にさせた。
貴方「なぁマーモン。」
マモ「なんだい？」
貴方「このクーデター、成功すると思う？」
マモ「愚問だね。僕が成功確率が低いような任務に足突っ込むと思う？」
貴方「それは、そうだけど………」
それでも不安だった。
どこから来ているのかは分からなかったが、この不安は父が死に、敵国に攻め入られる前にも感じたことがあった。
俗に言う嫌な予感だ。
自分で言うのもなんだが、俺の予感はよく当たる。
今回ばかりは外れてほしいが。
マモ「不安なのかい？」
貴方「えっ？」
見透かされていたか…
マモ「別におかしくないよ。いくら天才で王子だとしても、君はままだ8歳だ。不安に思って当然だよ。」
貴方「…そんなこと………」
マモ「大丈夫だよ。僕たちは君の前からいなくならない。例え一時離れなければならない時がやってきても、みんな帰ってくるさ。」
それは、マーモンらしくない元気付け方だった。
しかしそれでも俺はそんな言葉に安心できた。
貴方「ししっ…そうだな。」
すると、ルッスーリアとレヴィが現れた。
どうやら彼らも終わったらしい。
合流した俺らは全員でボスたちに加勢すべく、二人のもとへ向かった。
しかし、そこで待っていたのは一人だけだった。
この時のことを俺は一生忘れないだろう。
運命の残酷さを知ったその日を。
無力と涙の雨が降るその夜を。
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ピクリン(プロフ) - 桜吹雪★さん» 本当だ！！ご指摘ありがとうございます！！ (2015年5月18日 21時) (
レス) id: 2a554c6a61 (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪★(プロフ) - すいません。第四話でプリンス･ザ･リッパーのプリンスがブリンスになってますよ！ (2015年5月17日 22時) (携帯から) (レス) id: 3261f768b7 (このIDを非表示/違反報告)
ピクリン(プロフ) - 在り来たりなんて…！コメント貰えるだけで励みになります！！ありがとうございます！！ (2015年2月12日 17時) (レス) id: 057865812a (このIDを非表示/違反報告)
ろくむ(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！、 （在り来たりなコメントですいません(。>д<)） (2015年2月12日 16時) (レス) id: 0f13d142e3 (このIDを非表示/違反報告)
ピクリン(プロフ) - 夢乃さん、感想ありがとうございます！是非これからも読んでいただけてら幸いです！！ (2015年2月6日 20時) (レス) id: 057865812a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピクリン酸 | 作成日時：2015年1月30日 15時
