先制攻撃 ページ11
______ブン
間髪入れず撃つ俺らのlyric
3人共に狙う最高のgimmick
仕掛けてやるぜ 見えねーとこから
気づかねえうちに背後(バック)とられてんぜ
気分はどうだい? 俺らは上々
宣言頂戴? 敗北を口上
夢にまで見た 手前のマイク
置いてすぐさあ hevenへGO(ジーオー)!
3人で見事に融合した言い回しは、無論、俺に向けられて放たれた。
あれは…違法のマイクだ。無許可で所持をしているものだ。起動時の音が少し違う。
違法のもので………良かった。
本物をまともに受けていたら、尚更どうなっていたかわかったものじゃない。
______今のものでさえ片膝をついているから。
「うっ…」
「うっわ情けねえ!」
「これだけでそれじゃあ、噂のやつとはまるで別人だな」
「さっさと置いてどっか行きな」
こいつら、今までに会った奴らより断然強い…!
でも、だからって。
「A君!」
「ちょ、流石にさっきのは酷くねえ!?」
後ろの2人の声が聞こえる。心配をして背中をさすってくれる。
また、迷惑をかけてしまうのか?
いや、そんなこと………させたくない、させない。
「………喧嘩」
「あ?何言ってるか聞こえねえよ」
「ふっかけられた…売られた喧嘩買ってやるよ!」
金髪の男にマイクの力を託すまで。
そして、この男と医者に“もう1人”に会わせるまで倒れることは許されない。
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作者名:蠍座 | 作成日時:2019年1月4日 19時