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「僕が一番許せないのは、僕の家もその単位のうちのひとつだったってことだよ。
歌ノ屋の人間はその歴史の生き証人だ、僕は早急に歌ノ屋に滅びてほしいんだけど」
「相っ変わらず清々しい程に自分勝手だね〜」
なんでもないように言うと、眼光の鋭さに拍車がかかった。
今日はいつにも増してだが、雲雀はAの前だと口がよく回る。
彼の言葉を正面から受け取って、例えば怒りの感情を持ったりして同じ土俵に上がってしまえば、自分の精神が擦り切れてしまうことは過去の経験からわかっていた。
笑顔のまま右から左へと受け流すに限る。
この上がりっぱなしの口角は、雲雀対策としても形成されてきたのだ。
「……自らの統率力の無さで手下に謀反を起こされ、関係無いはずの他の分家まで巻き込んで抗争を起こした人間の血を引く君には言われたくない」
……ただし、生まれた時からAと共に育ってきた雲雀は、Aの仮面の剥ぎ取り方をわかっているようだ。
プツン、と何かが切れるのを感じて、顔を見せないよう俯きつつAは口を開いた。
「……恭弥くん友達いないでしょ」
「咬み殺す」
驚くべき速度で反応した雲雀に、Aは囁かな反抗が成功した手応えを感じて顔を上げた。
「図星だ。
……待って、何も言わずにトンファー構えるのやめよう、怖い怖い」
今にも襲いかからんばかりの雲雀の勢いに、Aは思わず“紅椿 ”を翳した。
瞬時に薄桃色の膜がAを守るようにして広がった。
それと同時に攻撃に備えて目を瞑ったが、何の音も衝撃も無かったので、目を開く。
雲雀はトンファーを降ろしていた。
Aはそれを見て、先程展開した結界を解いた。
サラサラと端の方から消えていくそれを見つめながら、雲雀が不機嫌そうに口を開く。
「……本当、気に触るな。
昔は僕の後ろを着いてきて何かある度にすぐに僕に助けを呼んできてたくせに。
一丁前に歌ノ屋の当主みたいな顔しないでくれる？」
「みたいなっていうか、事実だもん……
……いひゃい」
「それは良かった」
片手でAの両頬を挟んだまま、どう考えても「良かった」とは思ってなさそうな表情で、雲雀はそう吐き捨てた。
……ちょっと、昔の恭弥くんぽいな。
嫌われつつも幼なじみとして長く一緒にいた雲雀とは、雲雀が過去のことを知った日を境に疎遠になっていた。
それからは気まずさもあったが、少しは仲直りができた気がして、Aは心の内で安堵した。
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水団子(プロフ) - ミリアさん» 加えてリクエストありがとうございます！今のところリボーンの新作を作る予定はありませんが、もし作ることになれば前向きに検討させて頂きます。実はワートリは下書き中のものがあるので、公開したら是非覗きに来て下さい^^コメントありがとうございました！！ (2019年3月25日 2時) (
レス) id: 1b84b6b99e (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - ミリアさん» 一年越しの返信失礼いたします。遅くなってしまい本当に申し訳ありません、、、気に入っていただけて光栄です！！更新不定期ですが、気長に付き合って頂けると嬉しいです。 (2019年3月25日 2時) (レス) id: 1b84b6b99e (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみですもし今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀逆行か雲雀の姉か妹か娘がヒロアカかワールドトリガーかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも更新頑張てください (2018年4月1日 10時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - 三日月さん» キター！！！意外とスレツナ好き多くて嬉しいです。あの性格でスレてたら絶対モテるんだろうなぁ、と思います。まあ何にしたってツナ可愛いですよね(( コメントありがとうございました (2015年7月17日 22時) (レス) id: 851c864111 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - スレツナキター！！！ (2015年7月17日 22時) (レス) id: 835df9eb43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水団子 | 作成日時：2014年4月9日 23時
