九 ページ36
「結局一昨日のドンパチは何だったのかしらね」
通学路を歩きながら、花がだるそうに言う。
「“ファミリーに入るための試験”らしいよ。それらしいことを獄寺くんが言ってた」
「ファミリーねぇ……」
……A達に対して、沢田達がボンゴレについて明言したことはない。
こちらが知っていることを勘付いた上で、それに敢えて触れることはない。
沢田は出来るだけ巻き込みたくないのだろう、半端な気持ちじゃ近づけさせてもらえない。
それを沢田宅に訪問したとき、身に沁みて感じた。
彼らが口に出してボンゴレについて明かすこと、それがすなわち戦闘員としてのA達への信頼を示す。
そのときこそは、A達がボンゴレへの勧誘を拒むことはないだろう。
「あ、ツナくん」
少し弾んだ京子の声に顔を上げた。
「あ。おはよ」
そうやって笑う彼は、どう見ても普通の男子中学生だ。
それでも彼は、大きなマフィア団体の次期ボスで、かなたを退けるほどの強さをもっているのだ。
……近頃“あの人”の行動が派手になってきていることには、Aたちも手を焼いていた。
何百年にも渡った歌ノ屋の内乱、通称“
それが終結したのはつい最近、Aが1歳の時だった。
当時の相手側の頭領が討たれ、こちら側、つまり本家の勝利となったが、今なおその分家との確執は続いている。
現在のあちら側の頭領である“あの人”は、未だに歌ノ屋家当主の座を狙っている。
かなたを遣わせたのも彼女だろう。
流石に直接本家の人間に手を出すことは出来ないので、Aの周りの人間に目を付けたのかもしれない。
こちら側としても、また内乱に発展させる訳にはいかないので、黙って見ていることしかできないのを彼女は知っている。
沢田の暗殺失敗でしばらくは大人しくなるだろうが、京子や花に危害が及ぶ可能性もある。
沢田の強さは恐らく既に天井知らずだが、まだ発展途上の二人が歌ノ屋の精鋭を迎え撃てるとは思えない。
誰派の他にも、当時あちら側についていた戦闘に秀でた分家はいくつもある。
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水団子(プロフ) - ミリアさん» 加えてリクエストありがとうございます！今のところリボーンの新作を作る予定はありませんが、もし作ることになれば前向きに検討させて頂きます。実はワートリは下書き中のものがあるので、公開したら是非覗きに来て下さい^^コメントありがとうございました！！ (2019年3月25日 2時) (
レス) id: 1b84b6b99e (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - ミリアさん» 一年越しの返信失礼いたします。遅くなってしまい本当に申し訳ありません、、、気に入っていただけて光栄です！！更新不定期ですが、気長に付き合って頂けると嬉しいです。 (2019年3月25日 2時) (レス) id: 1b84b6b99e (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみですもし今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀逆行か雲雀の姉か妹か娘がヒロアカかワールドトリガーかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも更新頑張てください (2018年4月1日 10時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - 三日月さん» キター！！！意外とスレツナ好き多くて嬉しいです。あの性格でスレてたら絶対モテるんだろうなぁ、と思います。まあ何にしたってツナ可愛いですよね(( コメントありがとうございました (2015年7月17日 22時) (レス) id: 851c864111 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - スレツナキター！！！ (2015年7月17日 22時) (レス) id: 835df9eb43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水団子 | 作成日時：2014年4月9日 23時
