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「じゃ、ばいばいA」
「うん」
Aが門を曲がり、姿が見えなくなるのを確認して、京子はため息をついた。
そんな京子に、Aが行ったあとを見つめたままの花が口を開く 。
「さっきのA、変だった」
「……うん」
普段のAはずっと笑顔で、冷静で、落ち着いてないことなんてない。
でもさっきは。
呼吸が荒くなっているのを京子は見逃さなかったし、リボーンへの挨拶のあと、急に獄寺の手を取り握手なんかしたのも、いつものAなら絶対にしないことだった。
「＿＿隠そうとしてたよ、A」
＿＿リボーンくんだけじゃなくて、私たちにも。
「……そーね」
「よく考えたらね、私、Aの何を知ってるんだろうって思っちゃって」
新しい、絶対に重要になる人物であるリボーンとの出会いがあったのに、京子の頭は親友のことでいっぱいだった 。
仲が良い、そう、胸を張って言えるはずだった。
「急に、Aの顔が見えなくなったの。全部、上っ面に思えてきちゃって、そんな自分が嫌になって……」
「京子……」
「花は小学校のときからAと一緒だけど、私は中学からだし」
花は自分の話を人並みにするが、Aは全くしない。
考えてみれば、京子は、Aの好きな色も、好きな食べ物も、趣味も知らなかった。
＿＿なんか急に、遠いなぁ。
込み上げてくるものをこらえようと目をつむると、横から花の声が降ってくる。
「私は、『それがAっていう人間なんだ』って開きなおってたけど。そのせいで、聞けなかったこと、いっぱいあったかも、って今日ちょっと思った。
……結局押し付けだったんかな」
花は「行こ」と言って歩き始める。
京子も、それに続いてゆっくりと足を進めた。
電信柱の近くに咲いていた名前も知らない花が、何となく気になった。
「あのリボーンってやつと、なにがあったか、……Aに聞く気、ある？」
京子は、電信柱のその花が、今までも咲いていたであろうが気づかなかったその花が、何故だか大きく見えて、そっと優しく摘んだ。
「知りたいけど、聞く勇気がないな。
聞いても、何もできないと思う。
Aからじゃなくて、こっちから聞くのは……なんか、自己満足でしかない気がするな。
Aにとって、そういう存在でいたくないし……
そうなっちゃうのが、怖い」
花は何も言わなかった。
京子の手の中の花が、風になびいて少し揺れた。
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水団子(プロフ) - ミリアさん» 加えてリクエストありがとうございます！今のところリボーンの新作を作る予定はありませんが、もし作ることになれば前向きに検討させて頂きます。実はワートリは下書き中のものがあるので、公開したら是非覗きに来て下さい^^コメントありがとうございました！！ (2019年3月25日 2時) (
レス) id: 1b84b6b99e (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - ミリアさん» 一年越しの返信失礼いたします。遅くなってしまい本当に申し訳ありません、、、気に入っていただけて光栄です！！更新不定期ですが、気長に付き合って頂けると嬉しいです。 (2019年3月25日 2時) (レス) id: 1b84b6b99e (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみですもし今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀逆行か雲雀の姉か妹か娘がヒロアカかワールドトリガーかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも更新頑張てください (2018年4月1日 10時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - 三日月さん» キター！！！意外とスレツナ好き多くて嬉しいです。あの性格でスレてたら絶対モテるんだろうなぁ、と思います。まあ何にしたってツナ可愛いですよね(( コメントありがとうございました (2015年7月17日 22時) (レス) id: 851c864111 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - スレツナキター！！！ (2015年7月17日 22時) (レス) id: 835df9eb43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水団子 | 作成日時：2014年4月9日 23時
