理想と理屈と理性と…【国木田独歩】 ページ25
国木田side
俺はAという理想の女性と出会い、現在交際している。
それは全く理想通りで、このまま2年と3ヶ月後には結婚する予定だ。
Aは俺を愛しているし、俺もAを愛している。
…一体それのどこが不服なのか。それ以上を望んではいけないのではないか。
俺は今のAとの関係に満足すべきなのだろう。
だから、いちいち太宰がAに絡んでいたとしても___
太「Aー。私と心中してよー」
貴「丁重にお断りさせて頂きます」
太「もーつれないなー」
その間ずっと俺の方をチラッチラッと見てくる。
俺の理想破壊機め…。分かっててやってるだろ!
太「じゃあさ、この前みたいに私に抱き着いてきてよ」
国「…!?」
貴「…そんなことしてません」
国「おい太宰、ふざけるのもいい加減にしろ!」
太「本当の事だよ?寝ぼけたAが私に…」
慌ててAの様子を伺うと、心なしか少し青ざめている。
心当たりアリ…か。
俺の理想の女性だった筈なのに。
…しかし、俺も諦めの良い方ではないからな。
分からないというなら___俺が教えよう。
国「ちょっと来い」
俺はAの腕を掴んで歩き出す。
Aは何も言わずについて来る。
探偵社の少し薄暗い所に入り、壁にAを押し付けるようにして逃げ道を塞いだ。
そして唇を噛み締めて俯くAの顔をクイッと持ち上げその唇にキスを落とす。
貴「ん…ぅ…はぁ…」
探るように舌をAの舌と絡み合わせる。
ゆっくりと口を離すと、Aの目がいつもとは違いトロンッとしていて何とも言えない愛しさが
込み上げてきたのはここだけの話。
国「お前が俺以外に目移りしないように、これからしっかり教えてやる」
だから俺を妬かすな。
太宰のような奴に抱き着くとか絶対やめてくれ。俺の理想に反する。
何となく、気恥ずかしかったのでAともう一度深いキスをしてごまかす。
(後日談)
太「Aは私を国木田くんだと思って抱き着いてきたのだよ」
国「え…」
太「可愛かったなー。寝ぼけた顔でぎゅうって…」
国「俺と太宰を見間違えられた…(しかも貴重なAのデレが…)」
羨ましいくないこともない。
というか、羨まし過ぎる。
このことを期に、国木田のA監視体制が厳しくなった。
☆ ★ ☆ ★
_(¬「ε:)_さんからのリクです。
遅くなってしまってすいません。。。
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(=^・^=) - 今、芥川役で『龍ちゃん大好き』になってるトコなんですよ…。 (2020年12月3日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィオラ - しぐれったさん» ???「24歳!学生です!!」 (2020年5月12日 14時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
しぐれった(プロフ) - みうさん» そそそそそそそそんな意図なかったですよ。べ、別に書いてる時に先輩感出たけど誰も気づかないかって投稿とかしたりしてませんよ……わ、私は淑女ですから。 感想ありがとうございます!緩い気持ちで読んでってください (2019年7月27日 0時) (レス) id: cac4953071 (このIDを非表示/違反報告)
みう - 野獣と化したってwwww野獣先輩じゃんww このお話とても面白いです!!! (2019年7月26日 20時) (レス) id: 40cf893d3e (このIDを非表示/違反報告)
しぐれった(プロフ) - 実胡斗さん» リクエストありがとうございます。そしてお返事遅れてしまいすみません。リクエストですが、続編の方に書かせて頂きましたm(_ _)m (2019年7月7日 14時) (レス) id: c7820e4193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しぐれった | 作成日時:2016年6月7日 0時