5-12 全部纏めて zm視点 ページ16
｢…私には強くて、カッコよくて、寂しがり屋だけど私の事を大切にしてくれて、何時も来てくれる優しい大好きな方が居るの。だから、ごめんなさい…って。…恥ずかしいなぁ…。｣
そう言った彼女は手で顔を覆い隠した。
しかし、隠せきれなかった耳は真っ赤に染っていた。
いつも来てくれるって、僕のことやんな？
そんな風に思っててくれたとか、めっちゃ可愛いやん…っ！
｢そんなこと言ってくれたんか…！｣
｢…うー…今更になって後悔…。｣
｢んふふふ、後悔しないでや！僕めっちゃ喜んでるし！｣
そうやってケラケラ笑えば彼女は小さくなっている。
その姿がとても愛らしくて、いてもたってもいられなくなる。
｢…抱きしめてもええ？｣
席を立ち、彼女の横に来れば、彼女は顔を覆い隠して座ったままこちらを向いた。
｢…。…どうぞ…？｣
小さく呟かれたその言葉がまたグッと来て、上から覆いかぶさる。
先程も吸った彼女の香りを沢山肺に取り込む。
腕の中の彼女はまだ、顔を見せてくれない。
｢…顔、見せたってよ。｣
｢…嫌、です。｣
恥ずかしそうに拒否をする彼女は、意思が強く、頑なに腕を退かそうとしない。
その姿ややり取りがいじらしくて表情筋が緩む。
｢…しゃーないなぁ。｣
ゆっくりと両手首を掴んで動かせば、少しだけ彼女は抵抗したが、そこまでの力では無い。
…そんな事すると、期待しちゃうで？
露わになった彼女の顔。
頬はまだ林檎のように赤く染っている。
｢すご、真っ赤。｣
｢…、手、離してよ。｣
｢いーや。その顔も可愛い。｣
｢…おだて上手だね。｣
彼女の翠の目と視線が交わった。
時が、ゆっくりと流れる。
まるで彼女の瞳に吸いつけられていくように、額を合わせた。
｢…A。｣
｢大好きやで。…愛しとる。｣
｢強くてカッコいいお前も、天然で可愛いお前も。｣
｢お前に出会えて、一目惚れもどきして、良かった。｣
もう一度、彼女への気持ちを確かめるかのように語りかける。
彼女は、2回目の告白に驚いていたようだった。
が、彼女もまた幸せそうに、言葉を紡ぐ。
｢…私も。好きだよ、ゾム。｣
｢貴方の、全てが好き。｣
そう言い、2人で照れた様に笑い合う。
こんな幸せが、何時までも続きますように。
そんな願いを込めて
寝ている時には口付けする事が叶わなかったところへ、
彼女の唇へ。
優しく、自分のものを重ねた。
｢絶対、幸せにしたるからな。｣
｢…うん。期待してるよ。｣
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Riitter(プロフ) - 夢見りあむさん» 本名！？うおお、すごい偶然もあったものですね……笑 (2019年11月15日 21時) (
レス) id: 795b5e2765 (このIDを非表示/違反報告)
夢見りあむ - 作者さんの名前が私の本名で一瞬焦りましたw (2019年11月9日 23時) (レス) id: a454904879 (このIDを非表示/違反報告)
Riitter(プロフ) - 紅葉秋さん» 生きがいだなんて…嬉しいです…!!お付き合いありがとうございました!! (2018年10月13日 11時) (レス) id: 8401485740 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉秋(プロフ) - この小説を読むことが生きがいでした...完結お疲れ様でした！！ (2018年10月13日 6時) (レス) id: 952224511f (このIDを非表示/違反報告)
Riitter(プロフ) - みかんさん» あっあっ嬉しいです…!!ここまでお付き合いありがとうございました！ (2018年10月12日 20時) (レス) id: 8401485740 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Riitter | 作成日時：2018年10月1日 19時
