其ノ四拾八 ページ8
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突拍子もない返答に、滲んでいた涙は一瞬の内に引っ込んだ。
『...えーと、其れは一体...？』
アタシがそう告げると、隊員隊は顔を見合わせて事の真相を語り出した。
「...五日前だ。お嬢が纏を片付ける時にふらついて、其れを太平が抱き留めたのを覚えてますかィ？」
『ん？...嗚呼、確かそうだったな』
「...其の後太平は、お嬢に気安く触るんじゃねェって若に炎をぶっ放されて、丸焦げに...」
『...ハァ？其れで、アタシに触れねェ様に気を付けてたって事かァ？』
「「「へい...」」」
何だそりゃ...。
『あー...悪ィ、アタシ等の事で迷惑かけちまって。
紅丸にはアタシからよーく言っておくから、お前ェ等は今まで通り接してくれよ、な？』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
そんなやり取りの後、アタシは紅丸に一喝し様と奴を探した。
自室にはおらず、見回りか、と玄関へ向かうと丁度帰って来た奴と遭遇した。
『おい紅丸。お前ェ、若い衆を脅してンじゃねェよ』
「あァ？」
『アタシに触るンじゃねェって、発火能力使ったンだろうが』
「...チッ」
バレたか、とでも言っているかの様に紅丸は視線を逸らし、舌を鳴らした。
『悪ィと思ってねェだろ』
「あれは、お前ェに触れてニヤついてた太平が悪ィ」
『...ハァ？言い訳は要らねェ。
今度隊員達に何かしたら、アタシが許さねェからな』
アタシがそう告げれば、紅丸は視線を戻して顎を上げて言った。
「...許さねェってお前ェ、具体的に如何し様ってンだ？」
何の考えも無しに口だけでモノを言っていると思っているのだろう。
余裕のある顔で告げた奴に、アタシは堂々と言ってやった。
『紅丸、お前ェ此間の博打で大負けしてアタシに金借りに来たの、忘れたワケじゃねェよなァ？』
「...お前ェ、」
想像通りに紅丸の顔が歪んだ。
『お前ェの事を思って黙っといてやったンだけどなァ。
此の約束を守れないってンなら、今の話を紺炉に「分かった！」
アタシの言葉を遮って紅丸が声を荒げた。
「クソッ...ハァ、紺炉には言うンじゃねェぞ」
『宜しい』
あの破壊王がビビる紺炉って、やっぱ凄ェな...。
流石、第七のオカン。
紅丸と、半ば強引に約束を交わした所で壁掛けの電話が鳴った。
「如何した紺炉。
＿＿＿＿＿あ？何で俺が面倒見なきゃならねェンだ。
...何？借り？
嗚呼...借りか...」
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國深(プロフ) - うに太郎さん» 完結ではないんですが、一度占ツクから離れており最近覗きに戻ってきた感じです(汗) すぐすぐの更新はできないと思うのですが、きちんと完結できればと思っております。 (3月31日 21時) (
レス) id: 048d167eb0 (このIDを非表示/違反報告)
うに太郎(プロフ) - これで完結でしょうか…😢 (2023年2月26日 14時) (レス) @page17 id: 717bee0437 (このIDを非表示/違反報告)
しおきゃらめるぱふぇ - "てめェは黙って俺に愛されてりゃ良い" グッハァッ(/ω＼) かっこ良し男かよ (2021年7月30日 9時) (レス) id: c7f2f9aa97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：國深 | 作成日時：2021年1月3日 22時
