運命42 ページ42
『とにかく私を帰してください!私の恋が…!』
今の私は誘拐されたと言う状況より、銀さんとの約束をすっぽかしてしまったという事の方が重要だった
帰せ、帰せと大声で訴える
しかし私は過激派攘夷志士と言うものを少々舐めていた
「…いい加減にしろ、殺すぞ」
1トーンほど低くなった男の声と共に目の前に向けられたのは刀
『……ぁ』
タラリと冷や汗が頬を伝う
流石の私もこれはやばいぞ…と思い押し黙るが
「…どうやらてめェには危機感っつーもんが足りねぇみたいだな。」
どうやら手遅れだったらしい
額に青すぎを浮かべた男は、私の目の前に向けた刀が徐々に下に降ろし
ビリッ
そんな音と共に私の着物を切り裂いた
下着だけを残し露わになった胸元
「顔も体も上々な女だ。何も考えられなくなるぐれェ可愛がってやるよ」
『…っ、い、やっ!』
にやりとした気持ち悪い笑みを浮かべ、私へと手を伸ばす男
「可愛い下着つけてんじゃねーか」
肌に触れるこいつの手が気持ち悪くて吐きそうになる
やだ、こんなやつに触られたくない。
恐怖から出無くなった声の代わりに体を捩じらせ抵抗するが、相手は刀を持っている。
下手すれば本当に斬られ殺されてしまう
ここで死にたくない。でもそう言う事をされるのはもっとやだ。
どうすれば……
『…っ、…』
「お、やっと人質らしい表情になったじゃねーか」
私の頬を流れる涙を見て、男は満足そうに口角を上げた
いやだ…
いやだよ……
触れられるのも、笑顔を向けられるのも、全部全部
『…銀さ、ん』
銀さんじゃなきゃ嫌だ。
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「呼んだか、A」
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梍鵺(プロフ) - 夢主可愛すぎか、、、!…銀さんがめっちゃ羨ましい。銀さん、夢主をくださいィィ((殴 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
Y - 泣けます!(=-=) (2016年12月17日 22時) (レス) id: 7f06fa0f9d (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 完結おめでとうございます!本当にキュンキュンしちゃいました!!銀さん素敵すぎて、読みながら一人悶えていました笑 (2016年8月24日 23時) (レス) id: ef9eed23c2 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - とても面白い作品なので番外編読みたいです! (2016年8月23日 0時) (レス) id: 3e6df181c1 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 番外編読みたいです。お願いします。 (2016年8月23日 0時) (レス) id: f267478968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅華 | 作成日時:2016年6月26日 17時