運命的恋愛【坂田銀時】

運命4 ページ4

結局その日は意地でも厨房から出てこなかった




そして次の日






『なんで…』






「よぉ、昨日ぶり」





開店すると同時に入って来たのは、昨日私の要注意人物リストに入った天パの男


なんでまた来た…、しかも




「あらー銀さん今日も来てくれたの？」



「おう、昨日約束したしな」




なんかお母さんと仲良くなってる！？
え？なんで２人ともそんな仲良しになってるの？


お母さん普通に銀さんとか呼んじゃってるし


やばいよ、これって少女漫画で良くあるパターンの奴じゃん
主人公が好きって気づく前に母親と男が仲良くなるやつじゃん

恋愛フラグ立ちまくってんじゃん！！！




…あ、でも待てよ？
もしかしたら昨日の事覚えてないかもしれない

酔ってた(と言う事にしといた)しね！！





『どうぞお席に案内します』




「あれ、今日は逃げねぇーんだ」




『…』




「覚えてるよね俺の事、昨日一目ぼれしたって言った…」





お、覚えてたぁぁぁ！！！



え、やばい逃げようかな


そう思っていたが、ガシッと腕を捕まれる





『…』



「今日は逃がさねぇよ？…おばちゃーん、奥の個室良い？あとAも」



「まだ開店したばっかりだから大丈夫よ〜」





おい、母よ。マジで言ってるのか。
見知らぬ男に連れられて個室に向かう娘をそんな笑顔で送り出す母親は世界を探しても貴方しかいない





・






・







・







『…』




「そんな警戒すんなよ」




『気安く話しかけないで』




「…。Aこっちお…」



『気安く名前呼ばないで、ってかキモイ、近づかないで変態パーマ』



「…。銀さん心折れそう」






シクシクとわざとらしく泣いたふりをする天パヤローを個室の端っこから睨みつける



一体なんだよ、今日は厄日かなんかなのか！？





『泣いたふりとかいい年してキモイ。ってか何の用早く行って１０文字以内に』




「ホント毒舌だな。可愛い顔して」




『…か、かわっ！？/////』




「お？顔赤くなった、もしかしてツンデレ？？」




『はっ！？何馬鹿な事言ってるのよ！！そんな訳ないでしょ！！！////』






不意打ちにそう言う事言うのは本当にずるいと思う
可愛いとか普段言われ慣れていないから無意識に顔が赤くなってしまう





「くくっ、ほーんと可愛いわ。顔もそうだけどその仕草とかめっちゃ銀さんのツボ。猫みてぇ…撫でて良い？」




『い、良いわけないでしょ！？////』

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