運命的恋愛【坂田銀時】

運命29-銀時side- ページ29

え？マジで肯定ってことで良いの？？
キスしちゃうよ？君の嫌いな腐れ天パがキスしちゃうんだよ！？←








まさかのAの反応に、脳内プチパニックが起きる




しかし、本能とは恐ろしいものでそんな脳内関係なしに徐々にAに近づいていった







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鼻と鼻とがくっついちまう距離に来たとき、Aの瞳がかすかに動いた




不安げに、揺らめいてから何かを決意したようにまた俺の目を見つめて






……そっと目を閉じた









好きな奴が目の前で、残り２センチにも満たねェ距離で無防備な姿を見せている





顔を赤くさせ、微かに肩を震わせている






……可愛すぎんだろ
柄にもなく緊張しちまった









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・








このままキスしちまっても良かったかもしれねェ









けど俺ァ、自分で思っているよりずっとヘタレで女々しい奴らしい









あと数センチ動かせばAとキス出来んのに、動けねェ

いつもならこの状態を喜んで飢えた狼みてェに飛びつくのによ……









俺の動きを遮っているのは、１つの疑問







こいつは俺の事が好きなのか…？
好きだから抵抗しねェのか…？





それとも…






流されてるだけなのか…？？







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・








いつまで経っても動かねぇ俺を不思議に思ったんだろう、様子を伺う様に開いたAの瞳と目が合う







・








なぁ…A、お前は俺をどう思ってんだ？？









「……好きだ」









お前が俺と同じ気持ちなら、この先何があっても守って守って…この命がある限りお前ェの事守り通してやる覚悟はできてる






けどよ、もしこの雰囲気に流されてるだけなら…やめてくれねェか？






俺はそんな出来た男じゃねェ
偽りの愛を貰ったって、素直に喜べねェんだよ
気持ちがないキスをしても、空しくなるだけだ



純粋で、真っ直ぐなお前を汚してるみてェに思えちまうんだ

我儘で、変にガキみてェな男なんだよ俺ァ








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「てめェが好きだ…A…」

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