運命的恋愛【坂田銀時】

運命28-銀時side- ページ28

『覚えてろよ、沖田総悟！』




ペットボトルを握りつぶしながら、沖田君の愚痴を爆発させているA


こりゃ沖田君に目ェつけられちまったかもしれねェな
あの子おもちゃになりそうなもんは徹底的に虐めるマジのサディストだし




…けどよ






『沖田マジ殺す！！』






流石に好きな女の口から他の男の名前が出るのは気にくはねェ
そして、好きな女が違う男にからかわれてんのも気にくはねェ…






いやいや、落ち着け俺。別に付き合ってるわけじゃねェんだぜ？？
ここで変な独占欲だしてどうすんだよ





「沖田君ねー、あの子ドＳだからよ。いじめられない様に気ィ付けろよ？」





そう思い、平然な顔してそう言った
本当は俺の中でどす黒い何かが渦巻いてんのに




そんな俺の気持ちを知らないAは、『分かってます』…そう言った





分かってねェよ

分かってなさすぎんだよ





俺はお前の事好きなんだぜ？









・






・








「お前を虐めて良いのは俺だけだから」





『分かってま……





…はぃ！！？////』






俺の言葉に、カァーと頬を紅色させる


その顔を見て、ドＳ心に少し火が付いた








「その可愛い口から他の男の名前出すんじゃねーよ。銀さん結構独占欲強いからね？それ以上沖田君の事言ったら………」








付き合ってねェのに変な独占欲だしてどうすんだとか、もういいわ



この子猫ちゃんにはもっと俺の事知ってもらわにゃいけねェみたいだから




俺がどんだけお前ェの事好きなのか








隣に座るAの顎を自分の目線に合わせるためにクイッと持ち上げ、小さくて形の良い唇を親指でなぞる






「…その口塞いじまうぜ？」





『…』






「…？」





ん？？
いつもならここで『いきなり何言ってんの！？離せ腐れ天パ！！////』とか言って猫みたいにシャーシャーいって威嚇するはずなんだけどな…





目の前のAは真っ赤な顔で、ジッと俺の目を見つめたまま何も言わない
そればかりか目がトロンとしてる気がすんだけど…





「…無言は肯定って事で受け取って良いんだよな？」





『…』






マ ジ か …！？

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