運命的恋愛【坂田銀時】

運命12 ページ12

『ぶふっ』




まさかの言葉と笑顔にまた吹き出してしまった
団子食べてて２回も吹き出す私って一体何よ…



それよりも…





何なのこいつのさっきの顔
いつもは悪だくみを考えたような顔やふざけ半分の顔、もしくは死んだ魚みたいな顔しかしないくせに、なんでいきなりイケメン顔のアクセル踏むかな




『…調子狂う(ボソッ』





「ん？なんか言ったか？？」




『べ、べべべ別に！！？』




「なんでどもってんだ？」





『えっ！？何が！？？』




「…ま、いーけど…あ、三色団子一個くれよ」




『ど、どうぞ…！』




「は？」




『へ？』







私なんか変な事言った？？

目の前でポカンとしている天パは、




「いや…マジでくれるとは思わなかった。お前、本当に大丈夫か？？」




信じられないと言う口調で言った



その言葉にカァーと一気に真っ赤になる顔



そうだよ、私何言っちゃってんの！？
いつもの私なら
『誰がお前なんかにやるか、腐れ天パ』
って、こんな感じに言ってるじゃん




調子狂わされてテンパってるからって、何言っちゃってんの私ー！？





・








・







『な、何言ってんの？？あ、あんたが物欲しそうな顔してたから恵んであげるだけだから！勘違いしないでよね！！』





「…」




『…』






おい、どこのツンデレ女子だ！！！
勘違いしないでよね！とかツンデレ以外の何物でもないじゃん！！！
はっず、マジで恥ずかしい！！！





「…」





そしてまたぽかん顔のこの男

何かいってよ、もはや貶しても良いから何か言って



無言が一番の暴力だからね




すると数秒後に聞こえた笑い声







・







「…くくっ、恵んでやる…ね。ありがとさん」







そう言って何故か嬉しそうに三食団子を食べ始める





『…っ』



「どした？？」



『何でもないよ！腐れ天パ！！』



「いきなり暴言！！？」






ずるい、この男めちゃくちゃずるい
何がずるいって？全部だよ！！



ますます赤くなった顔を隠しながら、またみたらし団子に手を伸ばす





さっき食べたやつより甘く感じたのはきっと気のせい…

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