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．
「私は顔を洗いに……で、勝己が来た」
「……」
勝己はすこぶる機嫌の悪い顔付きで、焦凍を睨んだ。
「……」
「……」
いつかの時のように、二人の間にバチバチと火花が散らされているように見える。さすがに笑えない空気だ。
「さァ、明日も早いし寝よう」
「おまえ、またAにキスを迫ってたんじゃねえだろうな」
焦凍から爆弾発言が投下された。
勝己の目が吊り上がる。
私を見るものだから、思いっきり背けた。
焦凍に相談したこと、バレたではないか。
「気持ちはわかるが、嫌がってるならやめろ」
「ああ？ てめェには関係ねぇことだろうが！！ 何の気持ちがわかるって！？ ええ！？」
「もう一度キスしたい気持ち」
「……もう一度、だと！？」
おっと？
これはアレじゃないのか。
俗に言う修羅場というやつ。
「おい……てめェ……まさか……俺のAとキスしたのか？」
「おまえのじゃねえだろ」
「否定しろ！！」
BOOM、ととうとう勝己の手が爆発した。
「……したから、否定出来ねえ」
天然マン焦凍は、火に油を注いだ。
「Aてめェ！？」
「私が悪かった」
「わけを言え！！」
「悪かったって！」
掴みかかる勝己から、顔を背ける。
「やめろって」と焦凍が割って入れば、勝己はその手を叩き落とした。
「勝己……落ち着こう」
「俺はすこぶる落ち着いてる！」
「BOOMってやってる時点でキレてるよな？」
また手でBOOMって言っている。
「他の皆が起きちゃうからさ、やめろって」
「…………じゃあこうしようぜ」
「え、何その笑顔」
ポンッと私の肩に手を置く勝己が、いい笑顔になった。
良からんことを企んでいる顔だ。
「仮免試験合格したらキスくれ」
「何故そうなる」
「おまえからのキスだぞ」
「何故そうなる！」
「俺も欲しい」
焦凍まで参加してきたから、頭を抱えた。
「おまえら恋人作れって」
「おまえ以外いらねえ」
二人は同時に言い切る。
意味わからんって！
「合格したらキスをしてくれ」
「てめェは落ちろ。決定事項だ、A」
「いい加減私に拒否権くれよ」
「ねえな」
焦凍も勝己も、先にエレベーターに乗り込む。エレベーターの中で、喧嘩しないだろうか。
はーあ。悩んでいたのが、バカみたい。
試験に、圧縮訓練に、集中しよう。
バンッと頬を叩いた。気合いを入れて、寝るか。
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舞桜 - 面白かったです。 更新Fight です・・・。 (2017年10月23日 20時) (
レス) id: 0d8d084b09 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！ (2017年9月18日 1時) (レス) id: 2701ea0710 (このIDを非表示/違反報告)
BENI(プロフ) - 魅宵さん» え、どこだろ探して直しますね！にやにこありがとうございます！ (2017年8月19日 14時) (レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
魅宵(プロフ) - 梅雨ちゃんの苗字が蛙「吸」になってます。よんでていつもにやにや・・・いえ、にこにこしてます。これからも更新頑張ってください！！ (2017年8月19日 14時) (レス) id: db2d05fb2f (このIDを非表示/違反報告)
BENI(プロフ) - 星空りゅなさん» 面白い、ありがとうございます！大好きだなんてそんな！いずく君との絡み頑張ります。更新頑張ります！ (2017年8月2日 15時) (レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：BENI | 作成日時：2017年7月1日 17時
