130 ハイツアライアンス ページ36
．
引っ越しの準備をする。
そして始まる、雄英での新生活。
連絡をすれば、登校も勝己と行くと決まった。
「おはよう、勝己」
「……おお、A」
勝己は耳にイヤホンをつけて音楽を聴いている。
それでも、私の声が聞こえたらしい。
「何聴いてるの？」
「ん」
勝己が片方のイヤホンを差し出してくれたので、それを耳にはめた。
「ヒーローになるための歌だ」
「おお……」
自然と顔が綻んだ。イヤホンが外れないように、肩をくっ付けて並んで歩いた。
「あ、梅雨ちゃん！ おはよー！」
「Aちゃん、爆豪ちゃん、無事で何よりだわ」
校門前で梅雨ちゃんを見付けたから、イヤホンを外して迷わず抱き付いた。
「心配かけたね、ごめん」
「無事ならそれでいいのよ」
「そっか」
雄英敷地内、校舎から徒歩五分、築三日。
”ハイツアライアンス”が、私たちの新たな家だ。
1・Ａとでかでかと書かれた大きな建物。クラス分建物があるらしい。さすが雄英である。
「とりあえず、1年Ａ組。無事にまた集まれて何よりだ」
見慣れた姿の相澤先生が立つ。
皆、寮生活の許可が下りたらしい。
「無事集まれたのは先生もよ。会見を見た時はいなくなってしまうのかと思って、悲しかったの」
「うん」
梅雨ちゃんとお茶子ちゃんが言う。
「……俺もびっくりさ。まァ……色々あんだろうよ」
責任を取らされて解任もありえたのだろう。よかった、担任のままでいてくれて。他に考えられないもの。
「さて……！ これから寮について軽く説明するが、その前に一つ」
相澤先生は、一つ手を叩いた。
「当面は合宿で取る予定だった”仮免”習得に向けて動いていく」
「そういやあったなそんな話！！」
「色々起きすぎて頭から抜けてたわ……」
「大事な話だ、いいか」
シーン、と皆が黙った。
「轟、切島、緑谷、八百万、飯田。この5人はあの晩あの場所へ、爆豪と魔剣の救出に赴いた」
一同に衝撃が走る。でもそれほど驚いていない。
「その様子だと行く素振りは、皆も把握していたワケだ。色々棚上げした上で言わせて貰うよ。オールマイトの引退がなけりゃ俺は、爆豪・魔剣・耳郎・葉隠以外、全員除籍処分してる」
「！？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 380人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞桜 - 面白かったです。 更新Fight です・・・。 (2017年10月23日 20時) (
レス) id: 0d8d084b09 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！ (2017年9月18日 1時) (レス) id: 2701ea0710 (このIDを非表示/違反報告)
BENI(プロフ) - 魅宵さん» え、どこだろ探して直しますね！にやにこありがとうございます！ (2017年8月19日 14時) (レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
魅宵(プロフ) - 梅雨ちゃんの苗字が蛙「吸」になってます。よんでていつもにやにや・・・いえ、にこにこしてます。これからも更新頑張ってください！！ (2017年8月19日 14時) (レス) id: db2d05fb2f (このIDを非表示/違反報告)
BENI(プロフ) - 星空りゅなさん» 面白い、ありがとうございます！大好きだなんてそんな！いずく君との絡み頑張ります。更新頑張ります！ (2017年8月2日 15時) (レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：BENI | 作成日時：2017年7月1日 17時
