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三十話、Good moaning!!! ページ30

翌朝。

「おーい、神羅っちー、センセー、おっきろー」

午前7時半を過ぎた頃、誰かが部屋の電気を付けてそう声をかける。

「…………一二三、くん……」

「お、センセー、オッハー。神羅ー、おい神羅ー。起きろってー」

急に明るくなったことに顔を顰めながらどうにか起きた寂雷は目線を一二三に向ける。一二三は朝食を作っている間に二人を起こしに来たようだ。

「うーん…駄目だなぁ…」

「おい一二三!火!火!」

「あっ、メンゴ独歩!今行く!センセー神羅起こしといてくれー!」

「うん…わかったよ、ありがとう…」

遠くからの独歩の叫び声で一二三は慌てて部屋を出て行った。寂雷はまだ眠いのかのんびりとした口調でそう言った。

「……神羅くん、朝だよ。起きようか」

『…………せ、んせい…………おはよう、ございます…』

「うん、おはよう。持ち上げるけれど、いいかな?」

『……は、い…』

珍しくこの時間でもまだ眠気がなくならないのか、神羅はボーッとしながら寂雷の首に手を回す。もう事あるごとに横抱きにされる事には慣れたようだ。

「独歩くん、おはよう」

「ああ、先生、おはようごz……あー、神羅のこと、ありがとうございました…代わりますよ」

神羅を横抱きにしたまま寂雷は、リビングの椅子でのんびりと珈琲を飲んでいた独歩に挨拶をする。神羅はいつの間にかまた眠ってしまっていた。

「いや、其方は大丈夫。椅子を引いてもらっても?」

「あ、は、はい!」

独歩は慌てて隣の椅子を引き、寂雷はその椅子に神羅を座らせる。

「あ、センセーありがとー!神羅起こしてくれて!」

「また眠ってしまったけれどもね…私も何か手伝おうか?」

「んー……特に無いんで……あ、センセー珈琲とかは?」

「大丈夫だよ」

一二三はキッチンから声を上げて礼を述べる。そろそろ作り終わるのか、トースターの焼き上がる音がした。

「おい神羅、寝るな。起きろ。……はぁ…朝だぞ、神羅」

『んぁ……おは、よ……独歩…』

「ああ、おはよう。神羅」

控えめに揺らしながら独歩は神羅に声を掛ける。その声が届いたのか、間抜けな声を出しながらも神羅は無事起きた。


「お、神羅起きたかー。朝飯だぞー」

『ごめ、ありがとう……』

謝りかけて、一二三が少し不機嫌そうな表情になった為慌てて神羅は言葉を変える。

「いいってことよ。神羅は、珈琲飲むか?」

『…飲む……』

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伏見桜(プロフ) - ちょっと待ってもう50話??????????ポッセ描いてたのにこれに気付いてタッチペン投げてしまった……。これも一重に皆様が読んでいただいておりますお陰です。誠にありがとうございます。 (2020年5月6日 2時) (レス) id: 3120be2f53 (このIDを非表示/違反報告)
伏見桜(プロフ) - 水月さん» ありがとうございます!!お久しぶりでございます、まだまだ終わりは見えませんがいつでもフルスロットルで頑張らせていただきます! (2020年5月1日 2時) (レス) id: 3120be2f53 (このIDを非表示/違反報告)
水月 - お久しぶりです!続編も見させて頂いてます!これからも更新頑張ってください! (2020年4月30日 4時) (レス) id: 13085b09f2 (このIDを非表示/違反報告)
伏見桜(プロフ) - 時神さん» ありがとうございます!!常に散々な目に遭う主人公ですがこれからもよろしくお願いします! (2020年4月20日 11時) (レス) id: 3120be2f53 (このIDを非表示/違反報告)
時神(プロフ) - たまたま見かけてシリーズ一気読みしました……すごい好きです更新頑張ってください!!!!! (2020年4月20日 11時) (レス) id: 6a39446066 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伏見桜 | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年4月16日 1時

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