九十五話 ページ45
『ッあ、い、いえ、大した話ではないのですが……』
「…ンだよ、さっさと言え。」
口籠る神羅に子供のお守りをしている気分になりつつ煙草の灰を落として言った。
『……その、ヒプノシスマイク、について…どう、思って……いま、すか…』
「…………は？……何でお前が態々そんな事を……」
『たっ、ただの好奇心です……気に、なり、まし…て……その、い、嫌なら良いんです…』
神羅は握った手の甲を見つめながら話していたが途中、チラッと左馬刻の目を見つつ話していた。
「嫌とは言ってねぇだろうが……………そうだな、こんな馬鹿みたいな制度を壊す事が出来るくらいには使えるモン……だとは思ってる。」
『……そう、ですか。ありがとう、ございます。』
「…こんなクソみてぇな制度作りやがったのは彼奴らだが、こうして今平和でいられんのも彼奴らのお陰だと思うと反吐が出る。……このマイクも彼奴らからの支給品だからな……全てが彼奴らの手の上と思えてくるが……」
『それは違いますッッ！戦争を終結させたのは……！！っぁ……！！』
左馬刻がこの状況とヒプノシスマイクについて見解を述べるが途中でそれを遮って神羅は何かを言おうと口を開く。だがそこから先は話せないのか、賢明な表情でパクパクと口を動かすのみであった。
「あぁ？急に変なこと言ってんじゃねぇよ。そして変な事をすんなよ…何が言いたい。」
『っで、すから…！！…………ただ、の、一意見を聞きたかった、だけ……です。お気になさらないで、ください……』
諦めたのか、眉間に皺を寄せてそう言った。
「……そうかよ。…何があったかは知らねぇが、相変わらずお前はよくわかんねぇ事ばっかしてて安心したわ。」
『……左馬刻様、随分と前から僕を利用してくださいましたからね。最初に会ったのは…十二年前、でしたかね。』
「(またコロコロと話し方が変わりやがる…)…嗚呼、そうだな。俺がまだガキん時か。」
『そうですね、僕もまだ17でした。…………あの頃は、ずぅっと情報屋と殺し屋と……高校生をしていたので忙しかったですね。……確か、初めてお会いした時は、左馬刻様のお母様の御葬式の後でしたっけ。』
「…そうだな。まだ覚えてるよ。あの頃はまだアンタのがデカかったか？」
『…恐らく？そうではないでしょうか。あの後、僕が喫茶店を開くまではあの家、貴方々に占領されましたものね。』
「うるせぇ、使ってたのは殆ど合歓だろうが。」
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伏見桜(プロフ) - 鳳李千歳さん» ありがとうございます！少々雑な過去回になってしまいましたが…wこれからもよろしくお願いします！ (2020年4月6日 7時) (
レス) id: 5f2347556f (このIDを非表示/違反報告)
鳳李千歳(プロフ) - 続編おめでとうございます(≧∇≦)bこれからも頑張ってください!夢主くんの過去？がわかった瞬間驚愕しました！いつも応援してます！ (2020年4月5日 2時) (レス) id: 94a41c4f40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伏見桜 | 作成日時：2020年4月4日 11時
