八十六話 ページ36
「千堂神羅とは」という寂雷の一言でBloody Todは目を見開き固まった。
『………………情報、処理、中…』
「…………君は何者?」
答えられないと判断した寂雷は質問をかえて聞いた。
『……Bloody Tod』
「千堂神羅とはどういう関係?」
先程の質問から少しだけ形を変えて聞く。
『…………………………………………理解、不能』
「君の武器は何?」
『ヒプノシスマイク』
「どうやってそれで戦うの?」
『ヒプノシスマイクにて洗脳、催眠、依頼者の望む死を体現させる。』
「では再度質問をするよ、千堂神羅とは?」
『……………………………………project・Genuine Hypnosis Microphone、にて死亡した実験体、No.GHP-063。現在、中王区は生存の可能性を再度検討、GHP-063を捜索中。千堂神羅とはGHP-063の別称。』
かなり時間をかけて、そう答えた。かなり詳細な情報である。
「……中王区が君を見つける確率は?」
その内容に興味を持ってしまったのか寂雷は違う質問をし始める。
中王区に関する質問を。
『……………………0.000003%。』
「中王区が君の命令主?」
『………………………………過去のデータベースより最後の命令主の複製、反復しているに過ぎない。』
「中王区は君にとって何?」
『……………………………………………………過去データベースより最後の命令をした者の所在区画。』
「今の君は中王区と繋がっている?」
『…………返答不可。』
「…何故依頼をしているの?」
『…………………………それ…は…"警告、ill-DOGは妨害行為を働いている。直ぐ様止めるべきである。"』
Bloody Todは無表情を変えて何かを言いかけるが直ぐにまたヒプノシスマイクの起動音の様な音がして無機質な機械のような音声に戻ってしまった。
「ッ……(流石にこれ以上は無理か…先程は不意をつけたから良いものの、勝てる自信はない…ヒプノシスマイクを使っても勝てない……手を引くしかないか…)……わかった、悪かったよ、Bloody Tod。気をつけて、怪我をしないで行ってきてくださいね。」
『…………"ill-DOGの妨害行為解除を確認。依頼再開。"…………い、って…き、ます………………?』
寂雷はこれ以上は独歩と一二三を守りながら戦うことは難しいと考えて手を引き、声を掛ける。Bloody Todは何故かそれに返してしまい、自身に疑問を抱く。
「!(もしかしたら次Bloody Todにあった時は止められる…か……取り敢えず独歩くんを診よう)」
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伏見桜(プロフ) - 鳳李千歳さん» ありがとうございます!少々雑な過去回になってしまいましたが…wこれからもよろしくお願いします! (2020年4月6日 7時) (レス) id: 5f2347556f (このIDを非表示/違反報告)
鳳李千歳(プロフ) - 続編おめでとうございます(≧∇≦)bこれからも頑張ってください!夢主くんの過去?がわかった瞬間驚愕しました!いつも応援してます! (2020年4月5日 2時) (レス) id: 94a41c4f40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伏見桜 | 作成日時:2020年4月4日 11時