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八十五話、実力 ページ35

「独歩、大丈夫か…!」

「っあ、嗚呼……なん、とか……先生が、助けてくれた、おかげで、な…」

「よかった…あれが、神羅の言ってた… Bloody Tod?」

「……っぽいな…さっき話しかけたが全然神羅とは別人だ。」

「先生、勝てるか…」

「俺たちは足手纏いになる、から離れよう。」

一二三は素早く独歩を引き摺ってBloody Todから距離を置く。そして邪魔になると判断して更に離れた。


「……Bloody Tod、久しぶりですね。」

寂雷はニコリと笑顔でそう話しかける。

『……"音声一致、ill-DOGと認識"…………何用だ』

機械のような声から、少し抑揚は無いが人間らしい声になり寂雷にそう返す。

「いえ、久しぶりにあったものですから少し世間話でも、と」

『……忙しい。』

先程までずっと定型文を繰り返していたが対人モードにでもなったのか、短くそう答える。

「そうですか、それは残念です。」

『………………こちらを攻撃した理由を答えよ。』

「私の仲間に手を出したんです、当然でしょう。」

『……観音坂独歩、のことか』

Bloody Todはそう言って部屋の端に避難している独歩を指差す。一二三はそれから守るように独歩の前に出る。

「そうです。」

『……以後、観音坂独歩に妨害行為を慎むように伝えろ』

「……わかりました、伝えておきましょう。一二三くんにも手を出してはいけないからね。」

『……排除対象とならなければ問題はない。』

上から目線ではあるが先ほどまでとは違いしっかりと言葉を返していた。寂雷が過去に頑張って対話をしたお陰だろうか。

「…Bloody Tod、依頼はどうしてもやらなくてはいけませんか。」

『……それが命令。』

「誰からの?」

『……………………………………質問の理解、不能。』

「依頼をする理由は?」

寂雷は、そのまま依頼をしようとするBloody Todを止める為、質問をして自身のペースに持って行く。
Bloody Tod自身の人格はAIとあまり変わらなく、質問をされれば必ず返すという事を寂雷は知っていたので質問攻めで身動きを取れなくさせようとしていた。


『……命令。』

「命令の主は」

『……………………返答不可』

「依頼の相手は」

『個人情報につき返答不可』

「ターゲットは」

『丸次株式会社、社員、鍼詰(ハリツメ) (イダ)。』

「何故その人を?」

『質問の意図が理解できない』

「…………千堂神羅とは?」

八十六話→←八十四話、Bloody Tod



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伏見桜(プロフ) - 鳳李千歳さん» ありがとうございます!少々雑な過去回になってしまいましたが…wこれからもよろしくお願いします! (2020年4月6日 7時) (レス) id: 5f2347556f (このIDを非表示/違反報告)
鳳李千歳(プロフ) - 続編おめでとうございます(≧∇≦)bこれからも頑張ってください!夢主くんの過去?がわかった瞬間驚愕しました!いつも応援してます! (2020年4月5日 2時) (レス) id: 94a41c4f40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伏見桜 | 作成日時:2020年4月4日 11時

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