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七十五話 ページ25

「小生は夢野幻太郎。物書きを生業としています。」

「ったく……俺は有栖川帝統、賭け事が好きだな。」

『っ、あ、ぁ………………っ』

二人は自己紹介をしたが、神羅はパクパクと口を動かすのみで何も言えていなかった。それに気付いた一二三は神羅の背中をさすって落ち着くように声を掛ける。


「?どうしたんだ?」

「……はぁ、矢張りですか…小生達は気にしないのでゆっくりどうぞ。」

「????」

帝統は察しが悪いのか、幻太郎の台詞に首を傾げていた。


『っ、ぁ、ぼ、くは……千堂……神羅……で、す……よろ、しく、お願い……します……』

「よく言えたな、神羅、偉いぞ〜」

目が合わせられず俯いてガタガタと震えながら二人に自己紹介をする。無事出来たことに一二三は褒めた。

「はい、よろしくお願いします。」

「よろしくな〜!」

「……で、乱数。小生達を呼んだ理由は?」

「神羅がこっちに来たらしいからついでに会ってく〜ってさ。」

「………………様子を見る限り、乱数は此方の千堂神羅とは初対面の筈ですが、何故そこまで?」

「気分?」

「…………はぁ…小生、帰っていいですか。」

「だぁーめ!」

幻太郎は深くため息を吐いて乱数の言葉を受け入れる。

「えーっと、俺っち達は帰っちゃ駄目?」

「えっとねー、寂雷が迎えに来るらしいから其れ迄此処に居た方がいいんじゃないかな?」

『そ、れ……て、独歩、は……』

「うーん、ボクにそれはわからないかな。」

「……あ、独歩来るってさ。今シブヤ駅…………えっ、まだ4時だよ独歩……すごい、独歩ちん全力……すごい怒ってる………………」

一二三は神羅の言葉を聞いてそういえばスマホを見てないと気づき、メールアプリを開くと真逆の200件程連絡が独歩と寂雷から来ていた。それは心配と怒りの言葉であった。
神羅と共にそれを読み進めて行くがかなりの量で読み切る頃には独歩が到着するだろうと思い途中で読むのをやめる。

『ど、独歩、すごい、怒ってる…………先生も……』

「これは…大人しくしてよう……」

『そ、だね……』

先程の事もあって、心因性のものにより足の機能が回復しない神羅は一二三に支えられながら皆と話していた。


「あ、そういやなんであんなあっさりお前ら拐われたんだ?逃げるとか…出来ただろ?」

「それは……残念なことに神羅が人質にされちってね〜、俺っち大人しく従うしかなかったんだよ、喧嘩とかマジ無理〜!」

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伏見桜(プロフ) - 鳳李千歳さん» ありがとうございます!少々雑な過去回になってしまいましたが…wこれからもよろしくお願いします! (2020年4月6日 7時) (レス) id: 5f2347556f (このIDを非表示/違反報告)
鳳李千歳(プロフ) - 続編おめでとうございます(≧∇≦)bこれからも頑張ってください!夢主くんの過去?がわかった瞬間驚愕しました!いつも応援してます! (2020年4月5日 2時) (レス) id: 94a41c4f40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伏見桜 | 作成日時:2020年4月4日 11時

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