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七十二話 ページ22

「まったく、No.1ホストの名が泣いてますよ。」

「それは、別に、いい…それより、神羅、が……!」

「はいはい、それは大丈夫です、今帝統が助けに行ってますから。貴方も少しおとなしくしてください。拘束具が取れません。」

「…悪い……ありがとう。」

「……構いませんよ、今回は乱数のせいですので。」


幻太郎は一二三の腕に付いている何処から手に入れたのかよくわからない南京錠付きのベルトの拘束具を器用な手先でどうにか外していた。


「うっわ趣味悪ぃ……」


乱数達が来たことにより安堵して気を失ったのか、神羅は目を閉じて居たが帝統はその神羅についている拘束具を見てそんな声を出した。

「(取り敢えず外して服……服何処だ?あっあった。)」

此方も無事拘束具を外して元々の椅子に寄り掛からせると帝統は着ていたコートを脱いで掛ける。
遠くの方に投げられて居た神羅の衣服らしきものを見つけると取り敢えず拾い幻太郎の方へ行く。

「なぁ幻太郎ー、服ってどう着させたらいいんだ?」

「…服?嗚呼もう一人の……着させるって、普通に着させれば…」

「俺がやるよ。」

「……そうですね、顔見知りの方が良いでしょう。帝統、服を。」


「ほいよっと。」

「わ、わわッ!?投げるなよ〜、ビックリした…」

無事拘束具が外れた一二三は帝統から神羅の服を受け取ると服を着せていく。短時間とはいえ、キツい拘束具の痕が神羅の白い肌によく目立って居た。


「ねぇ知ってる?爪って剥いでもまた生えてくるんだって。だからさ、お前みたいなやつの爪なら別にいいよね。ボクの練習台に……

「乱数、其処までです。其奴もう気を失ってますよ。ついでに泡も。」

え?うっわぁきったなーい!!ヤダヤダヤダー!」


乱数は首を絞め続けていた為相手は気絶、泡まで吹き始めていた。行為がエスカレートする前に幻太郎が乱数を止め、乱数は男を直ぐに離した。男は見事に机に頭をぶつける事となるだろう。当然の報いだ。


「取り敢えず小生が警察を呼んでおきました。逮捕だけ宜しくと伝えといたのでさっさと此処から離れましょうか。」

「そうだね、一二三、歩ける?神羅はボクが…」

「だ、大丈夫、この程度、なら」

「んな馬鹿みてぇな意地張ってねぇで…ほら、俺が運ぶから。」

「……ごめん、ありがとう……ただ、起きそうになったら変わるからな…」

一二三は頑張って神羅を運ぼうとするが誘拐された際に頭部を殴られておりそれもありふらついてしまう。

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伏見桜(プロフ) - 鳳李千歳さん» ありがとうございます!少々雑な過去回になってしまいましたが…wこれからもよろしくお願いします! (2020年4月6日 7時) (レス) id: 5f2347556f (このIDを非表示/違反報告)
鳳李千歳(プロフ) - 続編おめでとうございます(≧∇≦)bこれからも頑張ってください!夢主くんの過去?がわかった瞬間驚愕しました!いつも応援してます! (2020年4月5日 2時) (レス) id: 94a41c4f40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伏見桜 | 作成日時:2020年4月4日 11時

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