愛してほしいと叫んだのは、

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大谷くんと関係を持った日から一ヶ月程経った。

あれから大谷くんは忙しいのか連絡は来なかった。
　


あの夜、あれは一夜の過ちであって、私も大谷くんも酔っていた。酔っていたからしょうがない。
なんて言い訳して自分自身を納得させなければどうしたら良いのか分からなくて、この連絡が来ない時間が怖かった。





私は卒論にも追われていて忙しい日々を送っていた。面接は向こうの会社の都合で卒業ギリギリにやることになったけれどほぼ受かっていると言っても良い状態だった。









もう一つ気になることがあって、生理が来ない…と思ったけど忙しいストレスもあって遅れてるだけだろうと思っていた。






　

そして大谷くんと会ってから二ヶ月が経とうとしていた。


テレビ番組では日々、大谷くんのニュースを目にする。

そしてネットの記事で大谷くんが元美人スポーツ選手と付き合っているというのを見て心臓が痛くなってあの日の大谷くんと女性の写真と並べられた大谷くんが全くの別人に見えた。


心臓の鼓動がドクドクと大きく脈打つ。苦しくなって、急に胃の奥底からうわって何かが込み上げてトイレじゃ間に合わないと思い、咄嗟にキッチンで吐いてしまった。




「げほっ、げほっ」

気持ち悪い…



ストレス、かな？こんな事、なかったんだけどな…女性関係を見てびっくりしちゃったのだろうか




















あれ、




待って












生理まだ来てない…


忙しすぎて忘れていた、ストレスで遅れているんだろうと思っていた生理。でもあまりにも遅すぎない…？
















まさか…




心臓がまたドクドクと大きく脈打ってスマホと財布と鍵を持って家を飛び出した。




近くの薬局に行って目当ての物を探す。
















「あった」



私は目の前の箱を手に取って、急いで家に帰った。

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