一緒に戦ってくれますか-2-

chapter 78 ページ28

*





『…なんで、』








石川くんは、身を潜めて小さくなっている私を
心配そうに見ている。





「―――どうしたんですか、そんな所で」



その後ろから今度は高橋くんも顔を出して
「あ、ほんとにいた」なんて呟いている。









「………マサさんと、なんかあった？」





苦笑いのような顔で鼻を掻きながら、
少し視線を外して投げられた言葉にハッとする。









『い、しかわくん！』



「………ん？」



のどがカラカラだ。



未だに座り込んだままの私と、目線を合わせるように
石川くんもしゃがみ込む。





「―――俺、先行ってるからー」
「…んーーー！」



珍しく静かな高橋くんは
また練習するつもりなのか、体育館の方へと歩いて行った。





『…あ、ごめん。………石川くんも練習、』
「あぁ…大丈夫ですよ全然」



言いながら、今度は床にあぐらをかきはじめた。

そしてまた、ん？って顔で覗き込まれる。









『―――っ、』





さっきまでは気持ちに蓋をしようなんて、
そんなことを考えていたのに





やっぱりそんなこと、無理なのかもしれない。









『わ、たし―――』









だけど今は









気持ちを伝えることも出来ない。









―――応援、してるから









『…っ、石川くんに何か、しちゃったかなぁ、』





なんだかすごく泣きそうで、

何を言ったらいいかわからなくなって。

そんな私の口から出た言葉は、

情けなく震えていた。









*

お久しぶりです。
OQT中国戦見てきました。
負けてしまいましたね…。泣きそうでした、悔しくて。
だけどやっぱりバレーが大好きです。
リオへの道が断たれても、変わらず応援し続けます！

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