白鳥沢の泣き虫姫

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五色side



五色「松原どんな事言ってましたか？」




A「えっと…



勉強出来ないくせに

授業中寝てていびきうるさい


授業中に先生から指名されたら

必ず答え聞いてくる


忘れ物が激しい


毎日エースになる宣言をしてくる…




他には…」





五色「もういいので大丈夫です！」




松原すげぇ俺の悪口

藤沢さんに言ってるのかよ

そっちの方が評価ガタ落ちじゃないか




寒河江「俺同じクラスだけど

松原、毎日五色に怒ってるよな」




言われてみれば怒られてるかも…




A「あと、この調子じゃ

エースになるのは無理だって言ってました…」




ｶﾞｰﾝ!!




五色「俺はエースになる男になので

見てて下さい!!」





A「え！？あ、はい！」




練習ゲームにいいストレートをした




藤沢さん見ましたか！

俺のスーパーストレート!!





A「こんな感じですかね…？」




山形「そうそう

そんな感じでレシーブするんだ」





ｶﾞｰﾝ!!




全然見てない…

山形さんとずっとレシーブの練習してる…





鷲匠「工っ！何よそ見してるんだ!!」




五色「すみませんっ！」




部活中

藤沢さんは俺の事を見てくれなかった

俺は部活の片付けが終わり

更衣室へ向かう藤沢さんを呼び止めた





A「？」




五色「見てて下さいって言ったのに

なんで見てくれなかったんですか！」




A「えっ！…部活中だし……？」




ｳｯ…確かに藤沢さんの言う通りだ




A「ごめんね


でも、頑張ってるのは伝わってるから…」




え？




俺は藤沢さんとはじめて目が合って

ドキドキが止まらなくなり

顔を真っ赤にさせ




五色「明日から絶対に見てて下さいね!!///」




そう言って俺は更衣室まで走った




A「えっ…ちょっと！」




俺は思いっきり更衣室に入った




寒河江「うわっ！びっくりした

ノックぐらいしろよ」




五色「悪ぃ…」




良かった１年だけだ

自分のロッカーまで行くと




川下「顔赤くね？」




！




五色「な、なんでもねぇよ！//」




良かったここに天童さんいなくて

部活中みたいにバカにされる所だった




ｶﾞﾁｬｯ




柴田「お疲れ」




「「お疲れ」」




柴田「Aちゃん

男テニの先輩に捕まって

テニスコートに強制連行されてた」




赤倉「マジかA大丈夫かな？」




俺があそこで止めなければ

もしかして男テニに捕まらずにすんだのか？

ごめん…藤沢さん

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