第1041話 「人生だから」。【CM Side】 ページ1
【CM Side】
やっとわだかまりが解けた僕達。
行きの車の中とは違って
Aはにこにこと笑いながら
本当に楽しそうにしている。
A「(^^)」
CM「(^^)」
…それに、僕もたくさん笑って
いつもみたいに１人の運転も好きだけど
２人のドライブがこんなに楽しいなんて。
CM「着いたよ(^^)」
大型のスーパーに寄って
夕飯の材料を買って帰る。
ただそれだけなのに
僕にとっては最高のデート。
A「チャミ、鍵は？」
CM「ん、ここ(^^)」
両手に買い物袋を持った僕は
Aにお尻を向ける。
僕のパンツのお尻のポケットから
キーケースを取り出して家の鍵を開ける。
A「ただいまぁー(^^)」
CM「たっだいまぁー」
そしてひとしきり準備を終えた僕は
先にキッチンに立つAの隣に立つ。
A「今日は邪魔しないの？(^^)」
CM「んー(^^) 手伝うよ？」
A「ありがと(^^)」
CM「(^^)」
手際よく下ごしらえをしていく
Aの手元を腕捲りして眺める。
A「…なに？笑」
CM「んーAはぁー、おっかあさんとお父さんのー、旅…館…？」
A「うん、旅館？」
CM「旅館のー、お仕事をやろうって思わなかったの？」
A「あぁー…継ごうと思わなかったのかって？」
CM「んー」
Aはハンバーグの具を
混ぜる手を止め「んー」と視線を上げる。
僕はAの手からボールを取り
代わりに混ぜた。
A「学生の時は留学する事が夢だったからねー…留学したら、その経験を仕事に生かしたいって思うのが普通だろうし…」
CM「んー」
A「でも、やっぱり常にやりたい事が決まってて、それをやれてるわけじゃなくてさ。」
CM「んー」
A「こう…迷ったり悩んだ時に、家を継ぐことも考えたよ？」
CM「なんでーやめたの？」
A「んー…私の人生だから、かな？」
CM「？」
A「私の人生だから、困難でも絶望的でも、とことんやりたいって思ったし…」
CM「…んー…」
A「それに、お父さんとお母さんが生涯営んできた旅館を、妥協して継ぐなんて、失礼な事したくなかったから。」
そう言ってAは
僕の顔を見てニコッと笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むちゆみ(プロフ) - 初コメントです。面白かったです。途中本当に読んでても辛いって思ったんですが、本当にこうなればいいなって心から思いました(^^) 次回作も期待してますね。 (2012年10月19日 19時) (
レス) id: a508ab6c05 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ちゃあままさん» ありがとうございます＾＾次回作はユチョンです！Beginの続編も近々UPしますので、楽しみにしていてください★ (2012年5月6日 23時) (携帯から) (レス) id: d2dbf80673 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - KTさん» いつもコメントありがとうございます！微調整しながらBeginを再UPさせて頂きました(汗)ユチョンver.も少しずつ進めていきます＾＾ (2012年5月6日 23時) (携帯から) (レス) id: d2dbf80673 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ﾁｬﾐloveさん» Begin読んでくれてありがとうございました＾＾続編はすでに完成してるのですが、まだUPしてないので楽しみにしていてください！ (2012年5月6日 23時) (携帯から) (レス) id: d2dbf80673 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - お疲れ様でした！ 何度 読ませて もらっても いいっ！ 泣きそうに なります。 ほんとに お疲れ さまでしたっ！！ ユチョン も 待って ますからね！ (2012年5月4日 9時) (レス) id: 0844afcb97 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：natsu
| 作成日時：2012年5月3日 21時
