【SERVAMP】平凡な日々を送っていました。４

104話 ページ15

視点なし



つ「え…？」


ロ「あんた、自己犠牲なんてガラじゃないでしょ？虚飾の兄さん」



シノが振り向くといつの間にかロウレスの腕の中に彼の後ろにいたはずのつぼみがいた



つ「え…」



一瞬のことに目を見開く



シ「ーーーー！！！！ロウレス！！」

ロ「くははっ、この子が兄さんの大切な子っスか


ねぇ、兄さん。そんな命より大切な子を傷つけられたら…あんたはどうするんスかねぇ？」




そう言って、彼女の首元に口を近づける




つ「…あっ…」

シ「ーーー今すぐそいつを離せ！！！」



恐怖で顔を歪めるつぼみ

シノはロウレスの行動に予想がついたのか、思わず声を荒げ、ロウレスへ走った



ロ「大切な人を持ってどうするんスか？まさか守るとでも？


あんたの行動は自己犠牲なんて高尚なもんじゃない。ただの兄さん個人の自己満足っスよ」



そう言って、彼女の血を吸った


鮮血が舞って、その血がシノの頰につく



つ「…あ……」




小さく悲鳴を上げてそのまま重力に従いすぐ側にいたシノの胸へ倒れこむ


背中を押さえるとおびただしい血がそのパーカーに滲んだ




シ「………」

ロ「ほぉら。また守れない。あんたは結局何もできない。そうでしょ？」



その言葉が、遠くの方で一際反響した

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