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街のメイン通りは左右出店が並び、たいへん賑わっていた。
人と人の間をぬって進んでいくような混み合いに、カリエスが驚いたのは言うまでもない。
カリエス 「すごい人だな〜」
リトール 「ここは普段から街のメイン通りだからいつも人が多いが、星祭りにとってもメインだからな…」
A 「今年もすごい賑わいだね!」
リトール 「そうだな。さぁ、俺たちも出店見て回ろう!」
カリエス 「おお!すごく楽しそうだ!」
私たちは人の流れに乗るように、祭りに参加した沢山の人の中に紛れ込んだ。
屋台で売っている食べ物を買い、食べ歩きをする。Aとリトールは慣れているが、カリエスにとっては初めての経験と言っても過言ではなかった。
王宮では当たり前の毒味係などはいない。3人分の食べ物を買った後、一応匂いを確認し、リトールが先に一口食べてからカリエスも食べ始めるという対策をとっていた。
リトール 「っ、これめちゃくちゃ美味い!早く食え!」
A 「はい!いただきます!」
カリエス 「いただきます」
つい最近まで食べ物をナイフやフォークを使ってしか食べた事がなかったカリエスにとって、ガブっと人前で大きな口を開けてかぶり付くのは抵抗があった。
しかし、目の前にいるリトールとAが美味しそうに頬張っている姿に、意を決して思い切り食らいついた。
カリエス 「んーー!美味い!!!」
カリエスの反応にリトールとAが目を合わせ微笑みあっていた。
『良かったね』と安心し合う2人の姿を見て恥ずかしくなった。
カリエス 「お前らもニヤニヤしてないで、早く食べろ」
その言葉を合図に『はーい』と笑顔で食を進めた。
腹ごしらえの後は、再び人の流れに乗って出店を見て回る。
可愛らしいアクセサリーが売っている店でAが立ち止まったり、的当てゲームのような屋台でゲームに参加したりとダラダラと楽しい時間が過ぎていった。
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べーだい*メガネ(プロフ) - Da.Liさん» ありがとうございます(TT)本当に嬉しいです!頑張ります♪ (2022年11月7日 23時) (レス) id: 5d75e3e900 (このIDを非表示/違反報告)
Da.Li(プロフ) - 更新ありがとうございます!とても素敵な話で楽しませてもらっています!これからも楽しみにしています! (2022年11月7日 9時) (レス) @page32 id: 5f9bb70e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:べーだい*メガネ | 作成日時:2020年10月20日 20時