新しい道が開くとき【BROTHERS CONFLICT】【フォルティッシモ】 (ページ45)

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琉生「よし、できた」

A 「すごい…」

今まであまりおしゃれに興味がなかった私は、本当にお出かけの時以外はハーフアップくらいで済ませていた。

しかし鏡に映る今の自分は、ねじったりひねったり、毛先が巻いてあったりと可愛くアレンジされいた。
派手過ぎず、地味過ぎず、ラフな服装な今の私と違和感なくマッチしていて、無意識に笑顔が溢れていた。

A 「ありがとうございます！！(^^)」

琉生「喜んでもらえて良かった(^^)Aちゃん、とっても可愛い」

？？「うん、とっても可愛いよ」

2人しかいなかった部屋に色気のある声が響いた。

琉生「あ、要兄さん。おかえりなさい」

要さんは軽い足取りで私たちの方に近づくと、手に持っていた紙袋をテーブルの上に置いた。

要「ただいま、るーちゃん」

A 「……か、要さん。これから朝日奈家にお世話になることになりました。あたらめて、佐倉Aです。よろしくお願いします」

琉生さんのおかげでリラックスしていた私だったが、要さんの帰宅による緊張感で再び身が引き締まった。

要「話は京兄から聞いたよ、よろしくね。……あと、そんなに固くならないで笑そうだな～、俺が帰ってきたら『おかえりなさい♡』って玄関で迎えてくれたら嬉しいな(^^)」

A 「え、それはちょっと…」

要「ぷははっ！ごめんごめん、冗談だよ(^^)改めて、これからよろしくね」

そう言って一瞬だけ私の頭を撫でた要さん。
要さんの手のひらから伝わってくる優しい温度に、私の緊張の糸は一気に解けたのだった。

その後3人で話していると、弥くんをはじめ兄弟の皆が帰宅し、いつのまにかリビングに集合していた。