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ともだち、かぞく ページ2

「Aちゃん、麻代マシロと遊ぼ」
ぎゅうと左手を捕まれた

「おかあ、丘のところ行ってくる」
「いってらっしゃい」
おかあに報告をして、私は麻代の
後ろを歩く

「違う‼」
手を握られ、隣を歩く

「ごめん、」
「違う‼」
謝ると、頬をパンパンに膨らまし
眉間にしわがよる

「ありがとう」
私がそう言うと
効果音がつきそうなほど
顔を輝かせた

「丘でまた、冠作ろ‼」
「うん、また教えてね」
「いいよ‼」
麻代が走り出したので
私も走った




「ただいま」
家に入ると、急にくる浮遊感
「Aも出てたのか」
「おとん、ただいま」

おとんに抱っこされ
頭を撫でられる
「ちゃんと言えて偉いな」
「Aは良い子なのよ」

なんでか、おかあが自慢気だ
おとんはそんなおかあを見て
幸せそうに笑う

私は下ろしてもらい草履を脱いでると
後ろで夫婦は愛の言葉を囁き合っていた
おいそこぉ、子供、子供がいますからねー?
「おかあ、本読んでいい」
「あ、良いわよ
ご飯出来たら呼ぶからね」

おとんを押し退け、
私に笑いかけるおかあ
「うん」

後ろでおかあの
恥ずかしがる声が聞こえるが
ふりかえらず、部屋にこもった

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作者名:名無し | 作成日時:2020年4月24日 17時

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