乙女ゲームのヒロイン (ページ7)

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乙女ゲーム7 ページ7

「ありがとうございます」
私はお二人に一礼して

開けられてるドアに近づく
「生徒会長さんはいらっしゃいますか」
「何か用かね」
音もなく近くを立たれビビる

「高身長で天パの方が私の荷物を持っていると
　言われたので、取りに来ました」
私がそう言うと生徒会長さんは頬をかいた

「今は俺じゃなくて、アイツが持っている」
あいつと視線を辿るとそこにいたのはトントンさん

「私にはトントンさんが遠足の冊子を読んでいるように
　見えます」
「俺もそう見えるぞ、呼んでやろうか？」
「お願いします」
生徒会長が呼ぶと遠足の冊子から目を上げた

トントンさんは私の筆記用具と読んでいた冊子を持って
こちらに来る
「次はちゃんと眠らずに話聞いとけよ」
「ハイ、スミマセン
　ゴ迷惑ヲカケテ申シ訳アリマセン」
「おう、なんでそない片言になってんねん
　って兄さんとぺ神やん！」

私の後ろにいる方を見つけると
トントンさんの顔は明るくなる
さっと脇に寄り「失礼します」と言って
一礼してその場を去った

『イベント発生』

…このナレーションの声嫌いになりそう
教室に入ると中にいる人とパッと目が合った
そらす事も失礼かなと思い、会釈して
自分の席に行き、帰る支度をする
忘れ物が無いことを確認して、教室を出る

なんか今日どっと疲れたな
明日も学校があることに鬱陶しさを感じた