乙女ゲームのヒロイン (ページ43)

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乙女ゲーム43 ページ43

一緒に食事をしてから
ゾムさん、シャオロンさん、ロボロさんの
物理的な距離が近くなった
本来あるはずのナレーションがないので
選択肢のミスも、場面もよくわからない
しかし、好感度は上がったのだろうということはわかる
「はい、A」
「ありがとうございます」
オスマンさん特製の紅茶らしく
エーミールさん、グルッペンさんと四人で飲む

「さっぱりしていて、美味しいです」
「クッキーとか合いそうですね」
「ふふん、これなぁシフォンケーキにも合うねん」
「ビターなチョコもいけるだろう」
グルッペンさんとオスマンさんが合うお菓子について
言い合っているのを眺めていると肩を叩かれた
「夏休み、空いとるか？」
コネシマさんの一言で空気が固まる
「えっと？日にちはいつでしょうか？」
「夏休み始まって一週間後の日やな」
「多分…空いてるかと」
不思議な顔をする私にエーミールさんが付け足した
「その日、皆さんで集まる日なんです
　学校は空いてないので」
「生徒会の仕事片付けて、宿題やらへん奴らの
　面倒見る日めう」
ウインクするオスマンさんに首を傾げる
「私、ちゃんと宿題しますよ？」
「やっぱ、華が欲しいやん、会えへんし」
少し威圧がかかっている
「わかりました、その日は空けときますね」
私がそう言うとコネシマさんは嬉しそうに笑った