乙女ゲームのヒロイン (ページ34)

今日:21 hit、昨日:3 hit、合計:4,244 hit

乙女ゲーム34 ページ34

「報告します
　何故かローフェイ君にメールして良いか聞かれたんですけど」
「A、許さないヨ
　お陰でケータイの電源切ったシ」
「あの人ら限度というものを知らんのか
　私のせいじゃないですねぇ」
「でも今回ので本当に疲れた時は休むことができるね」
リズ君の言葉に私は潰れた蛙のような声を出す

「それ毎回明日大変だと思う」
今日の放課後に女の子達が集まっててなんか
嫌な予感がしたよね、なんでか知らないけど
「だからさ、クラスの男子君達と大勢で話してたら
　いいんじゃない？」
「Aも一緒に？」
「ムーノルト君は私を殺したいのかい？
　死ぬわ、クラスで死ぬわ」
ショッピが後ろに座っただけでマイナス温度の視線だぞ
クラスの男子君達に囲まれただけで風邪引くわ

「でもわかル
　この六人で居た方が楽しいのは今もだシ」
ローフェイ君
「この五人で絡まれるなら～
　七人とかかな～」
アロン君
「まぁね、A土曜日は集まろうね」
リズ君
「じゃ、土曜な」
ロウア君
「おやすみ」
ムーノルト君
「御武運を」
私はその後お風呂に入り、すぐに寝た

翌朝
教室に入るとざっと女の子達に囲まれた
「Aさんあれ何か知ってる？」
小声で聞かれ、目であれを指す
私もチラ見すると口元を結んだ
全体的に距離が近いといいますか、
なんというか、うん
「知らない」
「うん、苦手そうなのはわかった」
「ごめんね」
小声で会話して、女の子達は解散する
私は誰も居ない席に座る

「はよー」
挨拶と共に隣に座るショッピ
「おは、君は当然のように隣に座るね」
「だって、俺アンタのこと好きですし
　仲良くなりたいんで」
ニヤニヤしてるショッピに寒気がした
「適度な距離でお願いします」

ホームルームの時体育祭の冊子が配られた
「うわ、部活リレーに名前あるやん、最悪や」
「何部？」
「サッカー」
「見えない」
「コネシマさんのせい」
「納得」
私が笑うとショッピに頭を撫でられた
「埃ついてましたよ」
「え、ありがとう」
急に親切されると怖いな