乙女ゲーム31 ページ31
「Aはゲームセンター行ったりするか？」
「小さい頃は連れて行ってもらってましたけど
最近は行ってないですね」
「どんなんやってたん」
「メダルとかですね、コネシマさんはどうです」
「今はクレーンゲームとかやな！」
「あれ見てて、惜しい時ハラハラしません？」
「それが楽しいねん」
喋っていたらゲーセンに着いた
私が見上げてるとコネシマさんは
「大きいところやで」
と言って入っていくので後ろを歩く
もぐらたたきやクレーンゲームをして一緒にまわる
途中で面白そうなリズムゲームを見つけ
フラフラしてたら、左手首を掴まれた
「なんも言わんとどっか行くな！」
「‼コネシマさんか、びっくりした」
「お前なぁ」
そのまま歩き出すコネシマさん
まぁ勝手に居なくなるのは申し訳なかったな
「取れたわ」
一回で変なぬいぐるみを取った
「それ、犬？ですかね」
「犬やろ、やるわ」
「まじっすか…ありがとうございます」
可愛いとは言い難い犬を渡される
「そういうのってAは名前つけたりすんの」
「つけてますね、小さい頃につけた名前で呼んでます」
「楽しいんか？」
ゲーセンを出ると綺麗な夕焼け空が広がる
「気が抜けていいですよ、抱き締めたりとか」
「ふーん…家まで送るで」
「いえ、普通に帰ってもらって大丈夫ですよ」
私がそう言うと左手首を握られる
「送ったる」
私を見る水色の目は若干威圧感があった
「じゃあお願いします」
愛想笑いすれば、コネシマさんも笑った
「あ"あ"あ"…腹が立ツ」
「荒れてんな」
「いや、結構溜まるもんね」
「マジでそれ〜」
「鼻がもげる」
一通り愚痴られる
「よくそんな出てくるもんだね」
「マナーがなってないと言うか
自己中心的すぎると言うか、俺らいる？」
ロウア君がこの前より暗い声で言う
「落ち着きもないし、動物園みたい」
ムーノルト君は皮肉が隠れきってない
「ねぇAにお願いなんだけどサ
俺明日休んでみるから
その時の状況教えてくれなイ？」
ローフェイ君がそう言うと結果全員休む感じになる
明日どうなるんだろうな
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作者名：名無し | 作成日時：2022年2月26日 15時
