乙女ゲームのヒロイン (ページ28)

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乙女ゲーム28 ページ28

「体育祭の種目決めをします
　後ろのホワイトボードに書いとくので
　今日明日明後日ぐらいには書き込んで下さい」
体育委員の子がそう言うと今日の総合は終わり
あとは好き勝手に話す時間になる
「Aさんは何出るつもりなんですか」
「障害物と100m走」
「見た目に反して動けるんですね」
「よく言われる、君は効率よく動いて無駄が嫌いそう」
「運動は得意じゃないっすね、家から出たないし」
「運動し出したら楽しくなるよ
　何に出るつもりなの」
「120m走」
「借り人しないの？」
勝手に陽キャと判断してたのでつい薦めてしまった

前を向いたまま鼻で笑い
「借り人でも借り物でも、あんたとしか走りませんよ」
「ほー…」
その時ショッピの目が何故か怖く感じ
私はさりげなく前を向いた

あくびをして寝ようとするショッピ
「よくこんなうるさい中寝ようとするな」
「暇ですし」
「じゃあ寝ときな」
体育委員の子が全て書き終わったらしく
女の子達が集まってる
放課後に書きに行こう
私はさっき受けたノートを一から見返して時間を潰した

お昼になると
女の子達はいつメン達を頑張って誘ってる間
私はそそくさと教室を出て食堂に急ぐ
「どこ行こうとしてます？」
「食堂」
「はーい大勢で食べましょ、行くで～」
天パに捕まり、後ろから手首を掴まれる
その後ろにショッピがいつのまにか居て驚いた
「足の歩幅が違ったんやな」
「腹立つぅー」
私がそう言うとショッピは鼻で笑った