乙女ゲームのヒロイン (ページ26)

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乙女ゲーム26 ページ26

ムーノルト君らは授業が終わる度
五人仲良く女の子達に囲まれてる声が聞こえる
「嫉妬しないんですか」
ぼーっとしてた目でショッピを見る
「彼らは好きだけど、友人としてだから
　嫉妬も別に」
鞄から飴を一つ摘む
「俺も頂戴」
手を出してきたので一つのせる
「さっきの授業ふつーに寝てたな」
私の隣で堂々と寝てたこいつ
なんでうつ伏せで寝てたのに寝た跡ついてないんだ

「あの先生の授業おもんないんで」
「そんな事言ってると次、
　君から当たったらどうするん」
「そうなったら次あんたですね」
「やめれ」

普通に話してると、近くの窓が急に開いて天パがいた
「おっ、ラッキー
　ショッピ教科書貸してくれん？」
音に反応してこちらを見る女の子はいるが
すぐに目は離れる

まじで昨日までの態度違うしなんなんだ
「Aさん、ｰｰの教科書貸してや」
「ショッピ君貸したら」
「取りに行くん面倒い」
「だから貸して、次の授業やねん」
「書き込みしないでよ、したら許さんしな」
「俺真面目ですから！」
「損な見た目してるんだな、偏見で言ったわ」
「…そうか？放課後返しに来るから教室おってな」
そう言って彼は手を振って窓を閉める

「彼友達多そうだね、人当たり良さそうだし」
「チーノそういう奴、友達百人おるんちゃうか」
私は思わず笑う
「そら、話しかける時上手いな、慣れてるねんから」
「女手玉に取るんも慣れとるで、部長も褒めてるし」
「そういうの暴露していいやつか？」
「ええやろ、チーノやし」
顔が輝いてんな、コイツには話す話題気をつけよ