乙女ゲームのヒロイン (ページ22)

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乙女ゲーム22 ページ22

「失礼します」
何故呼ばれたのかわからないがとりあえず
四年生方が入っていったので入ると
全員の視線が刺さり、歩く足が震える

女の子達はこれでもかと言うぐらい鋭い目付きで
私を見るが、私は目を合わせない様に視線を外す
「何故、呼ばれたのでしょうか」
元々大勢の前で話すのは不得意の為、声が震える

「朝に彼女達が集団で君に手をあげようとしていたと
　トン氏から情報が来てだな」
生徒会長さんはニコニコしているが
今朝先頭に立っていた女の子はめっちゃ怒ってる
「謝りたかったんだ」
それでなんでこんな怒ってんの先輩方の彼女さんら

「別に手出されたら、殴るんで別に良いんですけど」
「野蛮な奴やな」
トントンさんがそういうと何人か笑った

心外だ、私の中ではトントンさんが一番
「何か言いたそうな顔やな」
「イエ、ナニモ」
「ええねんで？言ってもろても」
「イエ、ナニモ」
「トントン、ただでさえ目付き悪いのに
　睨んだら怖がられるで」
サイドテールをしてる先輩が小さく笑いながら言う

彼女さん達は、私が何をしても気に入らないのだろう
どんどん可愛らしい顔が不細工になっていく
「じゃあ、これで失礼します」
私がドアの所まで行くのにどんどん圧がかかってきた

「彼女さん達、そんなに睨むんでしたらちゃんと
　彼氏さん達のリード持っててもらえます？
　私、学校外で気になってる人いるので彼氏さん等
　狙ってないです。そこんとこ履き違えてもらうと
　困ります」
一礼して三年二組を後にする

まぁ好きな人なんて嘘なんですけど