乙女ゲームのヒロイン (ページ15)

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乙女ゲーム15 ページ15

「面白いことを言うな！」
生徒会長さんは楽しそうに笑った
「あんさん、話聞いた限り好かれたんちゃうんか」
トントンさんは引いたような目で私を見る

私は足を動かしながら、考えをまとめる
「二酸化炭素って植物にとっては一つのエネルギーで
　人は呼吸で二酸化炭素を吐き出すもので
　家族は必要とする人もいれば、
　何かしらのきっかけで家族がいらない人もいる
　二酸化炭素自体が目に見えることは無いし
　家族っていう意識もあんまり見えることはない
　それに二酸化炭素って生きてて意識しないんで
　私の家族の認識は二酸化炭素ぐらいってことです」
最後は笑って誤魔化した

「A～」
アロンくんを見つけると私以外揃っていた

「Aの私服はそんな感じなんだ」
「そんな感じってなにさ、普通だろうがよ」
「似合ってるヨ、A可愛いかラ」
「ありがとう」

「んで、昼食はどうだった？」
ムーノルトくんが話題を振るとロウアくんが手を挙げた
「俺のとこはチームワークみたいなのが良かったわ
　おかげで早くに食べれたし」
「僕のチームは別れたばかりのカップルがいて
　気まずかったな～」
溜息をつくアロンくん

「私はね、普通、
　若干距離をとられてたから何も無いね」
「俺は、先輩と同じ班だったし、周り気にしてない」
「俺はタンと一緒だったかラ、Aハ？」