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「すいません、遅れました！」
しばらくすると守が秋を背負って会場に到着した
いやいやいや、どういう状況ですか、これ
「え、何あれ。ついにくっついた！？
長かったなぁ……」
「A、急にがっつき過ぎだ」
それに何も考えてないだろ、円堂だし
なんて一郎太に言われて納得してしまう
まあ何も無いか、守だし
どうせ足怪我したとか靴壊れたとかなんだ
「やっぱり、何か変なんだよな」
1人ガッカリしている間に着替えた守が腕を回しながらやって来る
普段のユニフォーム姿ばかり見てるからか新鮮ではある
こっちだよ、と声をかけようとしたところ、遠くで見ていたエドガーが鼻で笑う
「いや、失礼。あまりにも似合っていたものだから」
「ちょっと待ちなさいよ。今のは守に失礼でしょうが！」
デザートがあるとか言って冬花を連れ去ろうとしていたエドガーにそう言うと「失礼？」と言ってまた笑う
「困るな、誤解してもらっては。私は誉めたんですよ。
だから言ったじゃないですか、似合ってるって」
それは嘲笑してたんじゃなくて？
明らかに馬子にも衣装とでも言いたそうな顔してたじゃない
「とりあえず歯食い縛りな、顔面にリーフブレードぶちこんでやる！」
そう言うと、一郎太とたちむーに取り押さえられ落ち着けだの気持ちは分かるだのなだめられる
「A。その思いはグラウンドでぶつければいい。俺達のサッカーを見せてやれば良いんだ。
だって俺達は、サッカーをしに来たんだろ？」
な、と守がそう言うので取りあえず落ち着く
それって、グラウンドでならリーフブレードぶちこんでいいってことだよね？
覚えてなさいよ……！
「て事だ。楽しみにしてな。コテンパンにやっつけてやるからよ」
竜吾ちゃんがそう言う
珍しい……竜吾ちゃんが突っ掛からないなんて
「だったら、やってみますか。今、ここで」
一悶着収まったかと思えば、意外にもエドガーがそんな提案をしてくる
「私のシュートが君に止められるかどうか。嫌とは言わないですよね」
「いいだろう。受けてたつ」
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作者名：よっしー | 作成日時：2023年12月22日 8時
