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こんびに2.E ページ8

目があうと、彼女は眉を下げて笑った。俺は彼女と対峙している男たちには目を合わせず、彼女の荷物を預かる。男たちは何も言わなかった。

「知り合い?」
「…ううん、知らない人」
「へぇ」

口の端を少しだけ上げると、気まずそうな顔をして何も言わずに男たちは去っていった。しばらくすると、ふぅ、と彼女が息を吐いた。

「…ありがとうございます」
「危なかったっすね」
「はい、ヒヤヒヤしました。気をつけます」

眉を下げたままの彼女に、なんとなく何も言えなかった。無事でよかったとも、助けられて良かったとも思う。ただ、なんとなく、仕方ないのだろうけど、こんな遅い時間に一人で歩いてることに怒りたくもなった。
そんなこと言える仲じゃないのに。

「…あ、荷物ありがとうございます」

彼女がレジ袋に手を伸ばす。ただ、俺はそれをひょいと上にあげた。きょとんとした顔はやけに子供っぽい。

「えっと」
「俺、まだ買い物してるんで」
「え?…って、待ってください」

くるりとUターンしてコンビニに戻っていく俺を、かつかつという音が追ってくる。買おうと思っていた新商品を2つ買い、会計を済ませる間も、不安げについてきてくる彼女。無言のままコンビニを出て、やっと買い物袋を彼女に返した。

「帰りましょうか」
「…は、はい」

未だ困り顔の彼女になんて言えばいいのかわからないまま、俺は感情を持て余していた。

ふきげんなひと→←こんびに.E



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もっち(プロフ) - さくらんぼの種さん» はわわ嬉しいです!そんなに言っていただけるとは!新作も頑張っていきますのでよければお付き合いください!前も今回もコメントありがとうございました! (2018年6月4日 20時) (レス) id: d1689b7237 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼの種(プロフ) - 完結おめでとうございます!更新されるたびにドキドキして楽しく読ませてもらいました。これからもちょくちょくきて、一気読みしたりしますね。何回読んでも飽きないこの作品が大好きです。新作、楽しみにしてます! (2018年6月4日 16時) (レス) id: 3066f17872 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - 金平糖さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!ずっと見ていただいてくれていたんですね!本当にありがとうございました (2018年6月4日 14時) (レス) id: d1689b7237 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖(プロフ) - 完結おめでとうございます!書き方とか、表現とかがとても上手で、見やすかったです。更新される度ワクワクしてました。あと勉強になりました。ありがとうございます。 (2018年6月4日 14時) (レス) id: 942887e5ad (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - さくらんぼの種さん» ひええ…コメントありがとうございます!嬉しいです。至らない点あると思いますが、絶対に完結させますのでよければお付き合いください (2018年4月23日 9時) (レス) id: d1689b7237 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もっち | 作成日時:2017年7月14日 0時

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