No Way Back [橙・黄]

秘密 ページ12

末吉side


…。
Aが呼ばれた。

こんな珍しいこと…ない。

不安そうな顔してたけどあいつ大丈夫か？

何かしたんかね？

帰ってきたら聞いてみるか。









ｶﾞﾁｬｯ
私「秀太ただいま…」


秀「おっ！おかえり。…大丈夫か？」


私「大丈夫なわけない！！」


大丈夫じゃないって…笑

ほんとに何かあったんかも。


「もー聞いてよ！急に呼ばれるから何かと思ったらさ〜隆弘の…Nissyの新曲のMV出ることになったのよ！」


んだよ全然大丈夫じゃんかよー笑


秀「へぇ〜すごいじゃん」


私「いやいや、でもさ〜本当に急すぎると思わない？びっくりしたー焦ったーって感じ！笑 連絡の一つや二つしてくれりゃ良かったのにね隆弘もさ。」


ほんとにもう！
なんてAは言ってるけど、内心一緒に仕事できることが嬉しいんだろう。

よく西島くんの話はAの口から聞くから大好きなんだろうなとは思う。


俺はまたゲーム画面に目を落として


秀「がんばれよ」

って言うと

あ！秀太思ってないでしょ〜！なんてAが言ってくる。


秀「ははっ笑 思ってるよちゃんと！笑」


私「そう〜？」

「秀太がんばるね私！」


秀「おうよ。」


私「よし！そうと決まれば練習だ！」

「………。」


ん？A？

急に黙るから、Aをちらっと見ると、

苦笑してるA。 そして、

私「具体的に何をするんだ？(笑)」

こんなことを言ってくる。笑


秀「お前は何もしなくていいよ、笑」


え〜なんでよー！なんかないのー？
ちょっと？秀太聞いてんの？

って言ってるけど無視無視。笑
俺はゲームで忙しいの！笑



Aはいつもの笑顔で、MV撮影すりゃいんだよ。
本人には言わないけど。笑







ずっと俺の隣で笑っていて欲しい。



なーんて思ったことはAには秘密。






その後直也くんたちがAたち交代〜って戻ってきた。

撮影も無事終了して、明日も早いメンバーが多かったので今日は飲みはなしになった。




家に着いてソファに座るとスマホを開いた。


日高から連絡が来てた。

また飲もう。と一言だけで。
それがまた日高らしいんだけど。笑

おう、と返事を返して俺は風呂に入った。

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