【銀魂】えぇ？伝説の攘夷志士だぁ？阿保、私は唯の学校の先生だわボケェ【坂田銀時】

過去回想なんて糞食らえ ページ15

貴方side

「兎に角、ノリユキさん達が無事で良かった」

私は精一杯、今できる笑顔で笑った

「ノリユキさん達が巻き込まれたらきっと酷いことになってただろうし」

傷が痛い

「私が傷ついても、なんとも」

本当はとても痛い

「村のみんなも無事で」

苦しい

「私は嬉しい」

悲しい

ノリユキ「…A」

「なんでしょうか…」

ノリユキ「自分の為に生きなさい」

「！！」

ノリユキ「自分を犠牲にしすぎる生き方はこれでおしまいにしなさい」

自分を犠牲にする…

私は彼奴らに裏切られてからものの自分を犠牲にしてでもやり返そうと思っていた

【自分の為に生きなさい】

「…はい…！」

ノリユキさんは小さく笑って

ノリユキ「前に言っておこうと思っていたことがあるんだ」

「何でしょうか？」

ノリユキ「Aに『似合う』ものをやろうと思ってな 江戸の中心付近にある土地と家なんだがな」

「土地と家？」

ノリユキ「そこでお主は『教師』と『医者』をやりなさい」

「…でも！」

奈落が許すはずが…

ノリユキ「きっと、『何か』見つかるはずさ」

「……」

拳をぎゅっと握りしめる

「…頑張ります」

ノリユキ「詳細はこの中に入ってるから」

そう言って封筒を渡された

・・・

「では、また会う日まで」

お菊「元気で、体に気をつけて…！」

泣きながらお菊さんは私に言った

「…はい」

そうとしか言いようがなかった

こんな包帯だらけの、痣だらけの人間を見送るのは辛いのかな

こんなにも親身になってくれるのだ

嬉しいかぎりである

ノリユキ「…達者でな 答えを見つけられたらここに戻ってくるといい」

「…ふふっ、時間がかかりそうです」

私はノリユキさん達に背を向け朧の元へ向かった

・・・

・・・・・・

後日、私に許可がおりた

土日のどちらかに研究に参加するという条件つきで

ノリユキさん、私きっと見つけてみるよ

『生きる理由』を

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過去回想篇終了
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