【銀魂】拷問幸福興奮少女IV【土方十四郎】

土方十四郎誕生日祭 ページ23

大遅刻！(Today is May 10)
わかっては居るけど、やります！
ーーーーー
No side

ペラッと静かな部屋にカレンダーを捲る音がした
その日付を見てAは短く溜息をついた

Aの上司、土方十四郎の誕生日である
厭だから溜息をついたわけではない
誕生日プレゼントを用意し忘れたわけでもない

ただAの心の中では少しの欲望が小さく芽生えて居た

「土方さんと私、二人だけで誕生日を祝いたい…っ、何てね！ こ、こんなんじゃ私が土方さん好きみたいな… でも」

やっぱり土方さんと面と向かっておめでとうって言いたい…とAは心の中では苦悩していた

誰かの誕生日の際は局全体で祝うため祝うことが流れ作業になりかねない
それをAは心配して居るのだ

Aが買ったのは質の良い、高級ブランドのネクタイだ
きっと似合うだろうと思い買ってきたのだ

ーーーーー
〜2週間前〜

Aは土方にプレゼントを買う為に高級ブランドの店が数々建ち並ぶデパートに来ていた
行く前に総悟に着いて行くと言われたが、総悟に緊急出動が出た為一人できた

久しぶりにセーターを着た為くすぐったい

「(何を買えばいいのかな…ライター？ジャケット？コート？革靴？)」

一人頭を悩ませて居るAは明らかにその場から浮いていた

ふと顔を上げると一つの紳士服屋が見えた
Aは何かピンと着た為小走りでそこに向かった

店内は綺麗な照明が使われており商品が尚更良く見えた

すると背後から、一人の男の店員が声をかけてきた

店員「何かお探しですか？」

「あ、プレゼントに何かと思って…」

店員「お相手は恋人さんですね？ はい、プレゼントにはネクタイがオススメですよ！ そうするお客様も多いので」

その店員はAが恋人ともなんとも言っても居ないのにそう言ってきた

Aは特に考えることも、値段に差し支えさえも無かった為それを買うことにした

土方十四郎誕生日祭→←百十四コ目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す