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百十一コ目 ページ19

貴方side

山崎さんの手当ても終え、はたまた書類整理か…

こんなことなら自動車免許とってたら土方さんの所に行けてたのになぁ

沖田「はいりますぜィ?」

「あぁ、総悟! いいよ」

沖田「失礼しやす これを届けに来やした」

「手紙…?」

【飢村A様】

裏は…?

【送り主 飢村晶子】

「母…上」

沖田「態々俺が届けに来てやったんだから感謝しろィ」

「あぁ…うん ありがと」

沖田「送り主は誰ですかィ?」

「私の…母」

沖田「母親ならさっさと見たほうがいいだろィ」

「総悟、さっきから敬語とタメ口ぐっちゃぐっちゃだよ?」

沖田「…いいだろィ 別に」

「まぁ、読むとするよ」

【一度家に戻って来なさい】

は、これだけ?

沖田「…なんだか嫌な予感がしますねィ」

「うん… どうせまた手元に置きたくなったんでしょうね」

沖田「……」

「ん?何、総悟」

沖田「初めて会った時よりもなんだか変わりやしたねィ」

「そうかな 自分では気づかないや」

沖田「初めて会った時は何も知らないただの子兎みたいでしたけど、今じゃもう、獣みたいでさァ」

「えぇー そんなに鋭くなった?私」

沖田「今まではずっと受け身でしたが今ではそれに抗おうとすることができてるってことでさァ」

「ふぅん ならヨカッタ」

…受け身、か

確かにそうかもな

自分に降りかかる災難に対してずっと抗おうともしなかったしなぁ

「総悟、おかし食べてく?」

沖田「良い案でさァ 飲みもんはAがやれよ」

「はいはい」

ーーーー
十五年前(A五歳)
ーーーー
私が母上を見ると

母上「その眼で見ないで頂戴」

と、そう言って突き放して来た

この頃はまだ眼が緑がかった色をしていた

母上「なんであんたが」

何度も聞いたセリフ

飢村家に百年に一度、生まれてくる私のような者

母上「そのくらい我慢しなさい」

痛みに耐えられるように傷つけられた後、手当ても心配も何もしてくれなかった母上

私は母上に

いや

運命というものに

嫌われている

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煎餅布団(プロフ) - よしなさん» ありがとうございます! 更新、頑張ります!! すみません、忘れていました‥( ´∀`)汗 (2017年9月17日 18時) (レス) id: 2de6b0e185 (このIDを非表示/違反報告)
よしな - とっても面白いですね!これからも頑張って下さい!更新楽しみにしております! (2017年9月17日 17時) (レス) id: 8444393bfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:煎餅布団 | 作成日時:2017年7月31日 15時

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