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九十八コ目 ページ43

貴方side



私はコンテナが積み上がった所の陰に土方さんを置いた


もうじき目が覚めて私がいないことに気付くだろう


私は足音のする方へ走っていった 熱のこもった背中を必死に持ち上げながら


ーーーーーーーーーー
土方side



目が覚めると俺はコンテナにもたれかかっていた


Aは?!


俺は痛む足を手をつきながら立たせた


遠くからは雄叫びが聞こえてくる


コンテナの陰からでると一気に敵に囲まれた


転海屋「残念です ミツバも悲しむでしょう 古い友人をなくして


あなた達とは仲良くやっていきたかったのですよ あの真選組の後ろ楯を得られれば自由に商いができるというもの


そのために縁者に近づき縁談まで設けたというのに


まさかあのような病持ちとは」


転海屋がそう俺に言う


土方「‥ハナから俺たちを抱き込むためにアイツを利用するつもりだったのかよ」


俺は吐くかのようにそういった


転海屋「愛していましたよ 商人は利を生むものを愛でるものです ただし‥



道具としてですが



あのような欠陥品に人並みの幸せを与えてやったんです 感謝して欲しいくらいですよ」


総悟のアイツを思った顔が脳裏に浮かぶ


土方「俺も似たようなもんだ ‥ひでー事腐る程やってきた



挙句死にかけている時にその旦那を斬ろうってんだ



ひでー話だ」



転海屋「同じ穴のムジナという奴ですかな 鬼の副長とはよくいったものです あなたとは気が合いそうだ」


土方「‥そんな大層なもんじゃねーよ 俺ァただ‥




惚れた女にゃ幸せになってほしいだけだ」



俺は思っていたことを言った


Aだってそうだ いつ死ぬかわからぬこの身



Aが死ぬまで幸せにできる保証なんてどこにもねェ



土方「こんな所で刀振り回してる俺にゃ無理な話だが‥どっかで普通の野郎と所帯もって普通にガキ産んで普通に生きてほしいだけだ




それだけだ」


それでも俺の心には何かまだ残っている気がしていた



ーーーーーーーーーー
貴方side



私はある程度敵を倒したあと土方さんがいるところに戻った


土方さんは誰かと話しているようだ


土方「俺ァただ‥ 惚れた女にゃ幸せになってほしいだけだ」


惚れた女‥か


きっとミツバさんのことだろう


はは‥


私今まで勘違いしてたのかも‥


愛されてた、なんて勘違いしてたのかも





仕方ないじゃない





誰よりも愛されることに飢えてた私にとって貴方は大切な存在なんだから

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煎餅布団(プロフ) - 夜ノ宴さん» ははは‥ 狂ってるので、褒め言葉ですwww このままぶっ飛ばし続けると死オチになっちゃいそうで怖いですwww (2017年7月17日 18時) (レス) id: 2de6b0e185 (このIDを非表示/違反報告)
夜ノ宴(プロフ) - ははは…夢主やば (2017年7月17日 16時) (レス) id: ddb911f0ef (このIDを非表示/違反報告)
メロンコッペパン - イエーーーイ! (2017年6月11日 14時) (レス) id: afe9bf0eda (このIDを非表示/違反報告)
煎餅布団(プロフ) - メロンコッペパンさん» 上手いですw (2017年6月2日 21時) (レス) id: 2de6b0e185 (このIDを非表示/違反報告)
メロンコッペパン - あくまで、黒執事ファンですから (2017年6月2日 19時) (レス) id: afe9bf0eda (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:煎餅布団 | 作成日時:2017年3月23日 13時

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